② 家を購入、住み始めたらまずご近所に挨拶を
僕の手がけた「SANGENJAYA HOUSE(三茶ハウス)」は、空き家を購入してリノベした物件。立地が良くても現在の建築基準を満たしておらず、再建築不可物件でした。家に面した道幅が細いなどいろいろな理由はありますが、そういった場所にある物件は、周囲に昔から住んでいる人も多いですね。
家を購入してから、ご近所さんに挨拶に行きました。手土産を持参して、空き家だった家をリノベする話もしました。みなさんびっくりしていたけど、喜んでくれましたね。リノベをするにあたって騒音問題はつきものなので、事前に近所の方に挨拶はした方がいいですね。

僕は物の片づけ、解体から延々と家で作業していたので、見かけたご近所さんとコミュニケーションをとる時間も多くありました。作業中はどうしても音が出てしまうので、なるべくクレームにならないよう、理解を得ようとしたんです。お互い気持ち良く住みたいですからね。
リノベをしなくても、隣に住んでいる人たちと仲良くするのはいちばん大事だと思います。手土産は日本の文化だとしても、挨拶をする、コミュニケーションをとるのは世界中での常識だし、日本に限らずどこも同じじゃないですかね。
年配のおばあちゃんの粗大ゴミの処分を手伝ってあげたり、逆に僕が困っているときはみなさん助けてもらったり。ご近所さんとは持ちつ持たれつの関係性を築いています。
③ リノベに必要な人や情報を紹介してもらえる

近所には僕の行きつけの畳屋さんや木材屋さんもあります。日本家屋のリノベをはじめた頃は、まだ畳の文化も理解していなかったので店主の浪貝さんに色々と教えてもらって。畳を張り替えるということや、新調するときに縁や表部分を自分の好みのものにセレクトできることも知りました。今は別の家用にイグサではなく、和紙を使用した畳をつくってもらってますよ。
やっぱり近所で必要なものが揃えられたらいちばんいいし、僕は日本語が話せるけど、こうゆうのはネットで見てもわからなかったと思います。日本の人はこういった文化に興味を持つ人が減ってきているようですけど、リノベやDIYをしようとしている人は地元のお店に行ってみるのがいいと思います。僕がお世話になっているこの浪貝畳店も気軽に入ってみてほしいですね。

お店の人とコミュニケーションをとっていると、ほかの繋がりを紹介してもらえるのも大きなメリットですね。浪貝さんには電気屋さんを紹介してもらって、リノベのときにお世話になりました。近所の木材屋さんも、「こういうの作りたいけど、いい木材ありますか?」なんて話しながら木材見せてもらったり、木材を安く譲ってもらったりしてます。
こういったリノベに必要なお店が近所にあるというのもラッキーだったと思います。
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