連載「実録、空き家改造計画」とは……スウェーデン人モデルのアントンさんの古民家リノベ術を聞く本連載。
古民家を購入して住むうえでは、ご近所同士のコミュニティも重要だとアントンさん。今回はそんなローカルな人付き合いについて、彼の経験をもとに語ってもらおう。
【写真13点】「リノベ成功に不可欠なご近所付き合い」の詳細を写真でチェック 案内人はこの方!
アントン・ウォールマン●1992年生まれ、ストックホルム出身。19歳の頃からファッションモデルとして世界をまたにかけて活躍。数回の来日を経て、2019年より日本に移住。日本の空き家を自らの手でリノベーション、セルフビルドした様子をYouTubeでも配信し、2023年、『FREE HOUSES IN JAPAN』を自費出版している。Instagram:@anton.injapan
こんにちは、アントン・ウォールマンです。今回は、空き家を購入してリノベすること以上に大切なことかもしれない、近所付き合いについてお話ししたいと思います。
① 足を運んでリサーチ、エリアと近所の雰囲気を感じとる

空き家に限りませんが、物件を決めるときは家だけではなく場所や立地もすごく大事ですね。部屋の中はあとから自分好みに変えられるとして、場所や立地、周りの人は変えられませんから。家を買ったらそこでずっと過ごしていく、時間を費やしていくので住むエリアが好きとか、そのコミュニティに対してハートがないと続かないと僕は思っています。
僕はもともと三軒茶屋が気に入っていたので、この街のマンションや空き家を購入しています。家を買ったらあとには戻れないので、買う前に近所の雰囲気を感じた方がいいと思います。

近所のコーヒー屋さんに行ったり、近所の居酒屋にはどういう人が来るのか飲みに行ったり。まずは家そのものだけでなく、そのエリアにいいエナジーが感じ取れるかが大事です。
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