「ファンクミュージックが教えてくれた。お前は“お前”を生きろ」
©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary
――お疲れ様でした!グリーンルームフェスティバルに出演した感想はどうでしたか?いつもライブ会場に来てくださっているファンの方々と、今回初めて.ENDRECHERI.の音楽を体感された方が、ひとつになって一緒に揺れてくれていたのが、すごく平和的でうれしかったです。
それから、海の存在を感じられて、夜風も気持ち良い。とても居心地のいい空間の中で、楽しく過ごすことができました。
――剛さんのライブを拝見していると、ファンクミュージックを通じ「自分を生きろ」という強いメッセージが伝わってきます。その思いを、改めて伺えますか?僕自身、以前「どうすれば素直に自分を生きることを愛せるのだろう」って悩んでいた時期がありました。この世界にいると、どうしても“理想のイメージ”が先に立ってしまって、自分の本質が後ろに追いやられていく感覚になってしまい……。
そこで、改めて「人生とは誰もが一度きりなんだよね」と感じたんです。
――やっぱり芸能界という特殊な環境ならではの葛藤もあるんですね。そうですね。そんなとき、たまたま聴いたのが「ジョージ・クリントン」のファンクでした。それまでも「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」なんかは聴いていたけれど「ファンク」とは知らなかった。
でも、その“音”に触れた瞬間、雷に打たれたような衝撃を受けました。「純粋無垢な魂を生きろ」というメッセージを感じたんです。

「自分の人生は一度きり。誰かじゃなく、“お前自身”を生きなきゃ、何も始まらない」って音楽が語りかけてくれた感じでした。
僕にとってファンクは、ただの音楽ジャンルじゃない。もっと根源的な、生き方そのものなんです。ファンクって、英語では“匂い”とか“個性”って意味もあるんですけど、僕はそこに“自分の色”……つまり自分の内側から自然に滲み出るものを重ねているんです。
4/6