「“自分を生きる”ことは、いちばん難しくて、いちばん強い」

――ファンク＝自分の色、というのはすごく腑に落ちます。

今って選択肢が多いようで、実は“誰かの正解”をなぞる社会になってると感じます。SNSを開けば、みんなが「これがいいよ」「これが正解だよ」って教えてくれる。

でも、それが本当に自分に合っているのか？って立ち止まってみる時間も、すごく大事なんじゃないかと思います。

©GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary

――確かに「違う」と言いにくい空気、ありますよね。

でも、「僕はそうは思わない」って感じることこそ、自分のファンクなんですよ。僕がファンクをやる理由って、音楽のジャンルとしてというより「自分の声を、自分の感情を、ちゃんと受け止めることを大切にしよう」という呼びかけでもあるんです。

――“自分を生きる”って、実はいちばん難しくて、いちばん強いですよね。

そう思います。だから僕も、自分の色が“変”だって言われても、“匂いすぎ”って言われても（笑）、自分をちゃんと出していたいですね。