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2024.11.10

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静岡市民のソウルフード? 1日1000個売れる「あみ焼き弁当」の魅力と底力

しずおか弁当の名物「豚あみ焼き弁当」(695円)。ほかにも「牛あみ焼き弁当」(750円)や「牛豚ミックスあみ焼き弁当」(780円)、「朝霧高原ポークあみ焼き弁当」(850円)などがある(筆者撮影)

しずおか弁当の名物「豚あみ焼き弁当」(695円)。ほかにも「牛あみ焼き弁当」(750円)や「牛豚ミックスあみ焼き弁当」(780円)、「朝霧高原ポークあみ焼き弁当」(850円)などがある(筆者撮影)


当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら

筆者が取材エリアとしているのは、基本的に名古屋以西。それこそ、九州や沖縄へ行くこともある。名古屋以東は静岡県静岡市くらいまで。静岡よりも東となると東京から行ったほうが近いため、筆者の出番ではなくなる。

静岡方面、とりわけ浜松よりも東のエリアへの出張が決まるとワクワクする。お気に入りの店に立ち寄ることができるからだ。

その店の営業は深夜3時まで。どんなに仕事で遅くなっても心配することはないうえに1食695円と激安。それが静岡市葵区両替町にあるしずおか弁当で1日1000個売れるという名物弁当であり、静岡市民のソウルフードといわれる「豚あみ焼き弁当」(以下、あみ焼き弁当)である。

豚バラ肉のあみ焼きとご飯以外は何も要らない

きっかけは5年ほど前。静岡在住のカメラマン仲間がSNSにアップしていた写真をひと目見て心を奪われたのだ。で、早速、静岡への出張時に立ち寄って購入した。

弁当箱の蓋を開けると、褐色のタレがかかった豚バラ肉のあみ焼きがご飯の上を覆い尽くしている。いろんな種類のおかずを少しずつ楽しめるのも弁当の醍醐味であることは否定しないし、筆者もそう思っていた。

豚バラ肉のあみ焼きでご飯を巻いて食べてみると、肉はやわらかく、噛むごとに肉の旨みとともに染み込んだ甘辛いタレの味が相まって、口から脳へ、そして全身の細胞が幸福感、いや、口福感に包まれる。猛烈に後を引き、あっという間に完食してしまった。


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