連載「大人がハマる名作ゲーム」とは…… 現在地や行き先への確認に誰もが利用する「Googleマップ」。その機能を利用した地理散策ゲームが現在、世界中でプレイされている。
世界大会まで開かれるこのゲームの魅力を三人称・鉄塔さんが解説!
【写真11点】「Googleマップで遊ぶジオゲッサーの魅力」を写真でチェック 案内人はこの方! 鉄塔(賽助)●1979年生まれ。作家、ゲーム配信者。ゲーム実況グループ「三人称」のメンバー「鉄塔」として活動する傍ら、「賽助」の名前で小説、エッセイを執筆。主な著書に『今日もぼっちです。』(ホーム社)。ゲーム実況動画などの配信を行うYouTubeチャンネル「SANNINSHOW」は登録者数62万人。送電鉄塔好きが高じて活動名になる。
2024年9月11日、スウェーデンのストックホルムにて『GeoGuesser(ジオゲッサー)』というゲームのワールドカップが開催され、僕はその大会の様子を自身のチャンネルにて配信させて頂きました。
これが実に驚きの内容、かつ手に汗握る試合の連続であったので、今回は『ジオゲッサー』という一風変わったゲームとその大会の様子について紹介したいと思います。
鉄塔さんの実践動画はこちら!
ゲームをざっくり解説
Googleマップの「ストリートビュー」を利用して位置を当てるマッピングゲーム。プレイヤーはゲームをスタートとすると世界中のどこかのストリートビュー上に飛ばされるので、制限時間内に自分がどの場所にいるのか推測し、より正確に地図を指し示すことにより得点を稼ぐ。
やり方は簡単、でも意外と難しいマッピングゲーム
『ジオゲッサー』とは、皆さんお馴染みのGoogleマップの「ストリートビュー」という機能を利用したゲーム。ゲーム機がなくともPCやスマホでアカウント登録すればプレイできます。ゲームを始めるとプレイヤーは「ストリートビュー上の世界のどこか」に飛ばされます。
見ず知らずの土地へと飛ばされたプレイヤーは、その地点から見える情報をもとに、画面にあるGoogleマップを拡大、縮小しながら移動させ、「自分が飛ばされた場所はここだ!」と推測、実際の地点と推測地点との差が縮まっていればいるほど、高得点が得られるという内容です。
ストリートビューですので、プレイヤーは道に沿って動くことができます。前に進むか、後ろに進むか、交差点をどちらに曲がるかはプレイヤーに委ねられています。
マップは「世界中」もあれば、例えば「日本だけ」「埼玉県だけ」といったローカルな場所も選べます。
「道を自由に動けるのなら簡単なんじゃ?」と思われた方もいるかもしれません。確かに、日本マップを選択した場合、基本的には見慣れた光景が広がっていると思います。
しかし、一筋縄ではいかないのがこのゲームの難しくて面白いところ。まず、制限時間は基本ルールで2分間という短さ。2分間で自分のいる場所が何県何市のどの辺りなのかを把握し、さらには地図で特定しなければならないのです。
自分が推測した場所と実際の地点との距離で得点が決められる。
マップはランダムですから、ひょっとすると目の前に「〇〇県」と書かれているかもしれません。そうしたらかなりラッキーですし、そうでなくても道路標識の青看板には「↑〇〇市」みたいな情報が多数あるので、地図と睨めっこしていればいずれは見つかることでしょう。
ただ、広い日本ですから、そういったものが何もない住宅街や田舎道に飛ばされる可能性も高いです。
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