オススメは、まず窓を開けて部屋の熱気を飛ばすこと。1分でもOKです。そのうえでエアコンをONにし、風量を「自動」もしくは「強」にする。冷房時の風向は「自動」もしくは「一番上」天井側にします。
→ウソ ●風量を「弱」にすると電気代が安くなる? 風量を「弱」にすると、ゆっくり部屋が冷えるから節電になるという噂があります。これは代表的な都市伝説です。
風量を「弱」にすると、設定温度になるまでの時間が長くなるので、かえって電気代がかかります。節電するためには風量を「最大」や「強」にして一気に部屋を涼しくします。風量に「自動」がある場合は、それを選ぶといいでしょう。
→ウソ
「ドライ運転は節電」のウソ・ホント
●ドライ運転のほうが節電になる? 「ドライ」運転や「除湿」のほうが冷房より節電になるというのは、半分本当です。
ドライや除湿は、室温を下げずに湿気だけを取り除きます。そのためには2つの方法があります。
1つはエアコンの中の半分を冷房にして除湿し、冷えてしまった空気をもう半分を暖房にして温めて送風します。これを「再熱除湿方式」といいますが、冷房と暖房を同時に使っている状態なので、冷房の1.5倍ほど消費電力が高くなります。
もう1つは、冷房運転をしますがほとんど送風をしない「弱冷房除湿方式」です。エアコンからは冷たい風がわずかに出てしまうため、数時間運転していると部屋が冷えますが、冷房と同じ消費電力で済みます。
再熱除湿方式か弱冷房除湿方式かは、メーカーやモデルによっても異なりますし、なかには切り替えができる機種もあります。除湿モードで運転してみて吹き出し口に手をかざし、冷たい空気が出てくるかどうかで判断する方法もありますが、確実なのは説明書で確認することです。
つまり、再熱除湿方式だと冷房より電気代が高くなるので【ウソ】となり、弱冷房除湿方式だとファンを使って運転しないので、冷房に比べると「わずかに電気代が安い」程度で【ホント】となるわけです。
とはいえ、1日中「弱冷房除湿」にしていても、電気代の差は数十円単位でしか変わりません。
→半分ホント 4/5