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「電動ろくろ」と「バーチャルろくろ」それぞれの作品を比較してみる


「バーチャルろくろ」の作品と「電動ろくろ」の作品を見比べてみました。それぞれにどんな違いがあるのでしょうか。坂爪さんに解説していただきます。

「バーチャルろくろ」でつくった鉢植え。

「バーチャルろくろ」でつくった鉢植え。


「『バーチャルろくろ』は、人の手では手間がかかったり、作りにくい形を表現するのが得意です。例えば、ブロックが連なったようなポリゴン型などは、『電動ろくろ』ではなかなか作れません。一方で、『バーチャルろくろ』にはシステムの限界もあります。設定の範囲内でどんなものを作るか考えるのも楽しいですね」

「電動ろくろ」でつくった鉢植え。

「電動ろくろ」でつくった鉢植え。


「比べてみるとわかるように、『電動ろくろ』で作ったものは、『バーチャルろくろ』より少し分厚くなります。『バーチャルろくろ』の作品は幾何学的でラインがはっきりしているのに対し、『電動ろくろ』で作ったものはふんわりとしたラインになるのが特徴です」

「バーチャルろくろ」と「電動ろくろ」、それぞれの技法にはどんな良さがあるのでしょうか。

「『バーチャルろくろ』は初心者でもある程度の形が作れるのが特徴です。早い人では10分くらいでモデリングができると思います。ただ、実際のやきものにするには、3Dプリントをして、石膏型を作って、それから流し込みをして……と時間がかかります。

その点、『電動ろくろ』は技術さえあれば、その場で形になり、そのまま焼く工程に進めるのでスピード感が違います。変幻自在に形を表現できるところも『電動ろくろ』の利点です」


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