「バーチャルろくろ」の制作フローを徹底解剖
〜必要な機材〜
・パソコン(「Roquro」をブラウザで開く)
・リープモーション
※作品を焼成する際に必要なもの
・電気窯
・石膏型
・土
・釉薬 etc
〜「バーチャルろくろ」を使用した器作り〜
まずは「Roquro」で、バーチャル上のろくろを引きながら成形します。表面のテクスチャーは滑らかなものからポリゴン状のものまで7種類。好きなテクスチャーを選んだら、両手を画面の前に出して、直感的に手を動かしていきます。形状の外側から内側に向けて触ると狭くなり、内側から外側に向けて触ると広がる仕組み。
また、高さなども自由に変えられます。気に入った形になるまで、何度でも調整が可能。最終的なデザインを保存したら、3Dプリンタでプラスチックを出力します。
完成した形をあらゆる角度から立体的に見ることができる。
次に、3Dプリントで出力したプラスチックの原型をもとに、石膏型と呼ばれる鋳込みの技法で使われる型を作っていきます。石膏型を作るには専門の技術が必要なため、ここでは割愛。あらかじめ用意した石膏型に、液状に溶かした粘土を流し込みます。
約7分経ったら、流し込んだ粘土を外に出します。石膏型をトンカチで叩き、ゆっくり外していきます。すると、「バーチャルろくろ」で作った形と同じものが出てきました。まだ柔らかいので、このまま乾燥させます。
「バーチャルろくろ」でモデリングした形を再現する石膏型。
液状にした粘土を流し込んでいきます。
たった数分で形になりました。石膏が粘土の水分を吸収し、接面が乾く仕組み。
水分が飛ぶまで乾燥させたら、一度低めの温度で素焼きをします。そこに好みの釉薬をかけ、最後はさらに高い温度で本焼きをして完成です。
左から、石膏型から出したばかりのもの→乾燥させたもの→素焼きをしたもの→本焼きをした完成形。
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