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やっぱり気にした方がいい? 卵のコレステロール

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――そういえば、「卵はコレステロールが高いから1日1個まで」とよく耳にすることがあるのですが……。

かつてはコレステロールの摂取量を抑える観点から「1日1個まで」が定説とされていましたが、厚生労働省も2015年から日本人の食事摂取基準におけるコレステロールの目標摂取量(上限値)を撤廃しています。

じつは、食事から摂取するコレステロール量が血液中のコレステロール量に影響を与えるのは、わずか20%程度であることがわかったのです。

したがって、卵のコレステロールがただちに影響を与えるわけではなく、さらには卵に含まれるレシチンやオレイン酸にコレステロール値を下げる働きがあることも分かり、現在は明確に「何個まで」という基準は設けられていません。

健康状態にある人なら、そこまで気にする必要はないでしょう。とはいえ、無制限に1日何個でも食べて良いというわけではありません。遺伝性や極端にコレステロールが高い場合は、注意して食べて欲しいと思います。

――ちなみに、卵の保存方法について何か注意すべきことってありますか?

卵の殻には気孔という無数の穴があり、乾燥するんですよ。そのため、パックに入っている状態なら、出さずにそのまま保存したほうが乾燥や劣化を防げます。

冷蔵庫のたまごポケットにわざわざ一個ずつ卵を収納している人も多いと思いますが、パックのまま保存する方がおすすめです。紙パックに入っている卵であれば、その上からビニール袋に入れておくといいですね。また、卵の形状を見て「尖った方」を下にして置くと、内部が空気に触れる面積が少なくなるので鮮度が保たれます。

賞味期限でいうと、ゆで卵にして保存しておくより生卵の状態のほうが長持ちします。生のまま冷蔵庫で適切に保存されていれば、記載された賞味期限プラス2週間程度は、適切に加熱処理をして食べれば問題ないとされています。

ゆで卵にする場合は、味のついていないゆで卵なら殻を剥かずに作ってから2〜3日以内に、煮卵なら煮汁につけてから3〜4日以内を目安に食べ切るようにしてくださいね。


パーフェクトな栄養価、そして殻の色の違いや保存方法……。身近な存在でありながら把握できていなかったが、実は奥深い情報が盛りだくさん。

改めて思う。「これほどの優秀食材をダイエットや健康維持の味方につけない手はない!」と。

アントレース、岡田 圭(Verb)=取材・文

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