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すべての写真を見る 日々の食事に欠かせない食材といえば、「卵」を挙げないわけにはいかないだろう。レシピ次第でメインにも脇役にもなれるうえ、和洋中どんな料理にも使われる万能食材だ。
さらには栄養価も高く、「完全栄養食」と呼ばれることでも知られている。ゆで卵を常備したり、卵かけご飯を朝食にしたり……と、ダイエットや健康維持に役立てている人も多いが、卵のいったい何がそんなにスゴイのかじっくり考えたことはないかもしれない。
そこで今回は管理栄養士の佐藤麻里絵さんに、シンプルだけどじつに奥が深い、卵の栄養価や健康効果について詳しく教えてもらった。
聞いたのはこの人! 佐藤麻里絵さん●管理栄養士。一般社団法人ナチュラル&ミネラル食品アドバイザー協会理事。柔道での怪我をきっかけに柔道整復師の免許を取得し、整形外科で臨床を積んだのち管理栄養士に。自然食品や無添加デリの販売、栄養カウンセリング、ヘナ教室、接骨院がひとつになった複合施設を運営中。プライベートは4児の母。
アミノ酸スコアは最高得点!
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――毎日、何かしらの調理法で卵を食べている気がしますが、卵の栄養価って具体的にどうなんでしょうか? 卵は食物繊維とビタミンC以外のほぼ全ての栄養素を含む、非常に健康的な食べ物です。
具体的には、3大栄養素であるタンパク質、脂質、炭水化物だけでなく、骨や歯を作ったり、美肌へ導いたりしてくれるのに重要な5大栄養素のビタミン類(A、B2、B12、D、Eなど)やミネラルも多く含まれています。
タンパク質の量に関しては特に優秀で、卵がいかに質の良いタンパク質を豊富に含んでいるかは「アミノ酸スコア」でも証明されています。
アミノ酸スコアとは、20種類あるアミノ酸のうち、体内で合成することのできない9つの必須アミノ酸が、どのくらい含まれているかを数値で表したもの。卵のアミノ酸スコアはなんと最高点の100点満点です!
――おお〜! 小さいけど、その中身には重要な栄養素がバランスよく凝縮されているということなんですね。 そうなんです。傷ついた筋肉を修復するのにも役立ちますので、筋トレをしている人であれば運動後などに積極的に摂っていただきたいですね。
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