「STAY YOUNG総合研究所」とは……▶︎
すべての写真を見る 灯台下暗しとはまさにこのこと。ほぼ一年中スーパーの棚に並んでいるあのフルーツが、これほどまでのスーパーフードだったとは……。
クオリティ・オブ・ライフの向上を目論むオーシャンズ世代よ、キウイフルーツに刮目せよ!
教えてくれたのはこの人
西山一朗先生●駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科教授。キウイフルーツに含まれる栄養・機能成分の研究を長年行っている。テレビ出演のほか、自身のYouTube「91チャンネル」でもキウイフルーツの魅力を発信中。
あなたの生活に“キウイフルーツ”を投下せよ!
「
なぜ、現代人がもっとキウイフルーツを食べないのか……まったく理解できません」。そう嘆くのは“キウイフルーツ博士”と呼ばれる西山一朗先生だ。
「
特にビタミンCの含有量が断トツです。日本食品標準成分表によれば、実の黄色い黄肉種のキウイフルーツは可食部100gあたり140mgものビタミンCを含むとされています。
この含有量はレモンやいちごをも上回り、アセロラやグアバといった入手が難しい果物を除けば、約2000種の食物群の中で最上位に位置します。
黄肉種のキウイフルーツを1個食べるだけで、成人の1日推奨量以上のビタミンCを楽に摂取できるのです!」。
出典:文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会:日本食品標準成分表2020年版(八訂),2020.
ビタミンCといえば、
皮膚や筋肉、骨、血管の健康を維持したり、免疫システムを正常に保ったりするのに不可欠な栄養素。コラーゲン合成をサポートし、肌の弾力やハリを生み出す美肌ビタミンとしてもお馴染みなのだ。
「ほかにも
ビタミンCと協調して活性酸素を除去するビタミンEをはじめ、
血圧を正常に保ち、動脈硬化や脳卒中を防ぐカリウム、疲労回復に役立つクエン酸、便秘を改善する食物繊維などもたっぷり含みます」。
“旬がない”のもキウイフルーツの強みだといえる。
「国内産が出回るのは大体12〜5月。日本とニュージーランドは季節が反対なので、ニュージーランド産が出回る時季もちょうど反対になります。
そのため、日本では一年中キウイフルーツを食べることが可能です。ビタミンCを摂取したいなら黄肉種のサンゴールドが、食物繊維を意識するなら緑肉種のグリーンキウイがおすすめです」。
ニュージーランドの国鳥にたとえられる小さな丸い果物には、オーシャンズ世代のライフスタイルを一変させる破壊力が秘められているのだ。