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アウディらしい“先進”を備えたプレミアムな「Q6 e-tron」

「Q6 e-tron」のサイズは全長4771×全幅1939×全高1648mm。現行型のQ5に近い数値だ。

「Q6 e-tron」のサイズは全長4771×全幅1939×全高1648mm。現行型の「Q5」に近い数値だ。


一方のアウディ「Q6 e-tron」。その名が示すように、同社が現在リリースしているBEVのSUV 、「Q8 e-tron」と「Q4 e-tron」の間に位置する。

現在発表されているQ6 e-tronのラインナップは、ハイパフォーマンスモデルの「SQ6 e-tron」と、標準モデルの4WDである「Q6 e-tron クワトロ」、そして最も長い距離を走れる「Q6 e-tronパフォーマンス」の3つ。 

フロント&リアライトの表示パターンは8種類から選べる。

フロント&リアライトの表示パターンは8種類から選べる。


ハイパフォーマンスのSQ6 e-tronは前後にモーターを搭載し、4輪を駆動させる。最高出力は380kW(約517ps)で、最大航続距離は598km。

Q6 e-tronクワトロも2つのモーターを搭載する4WDだ。最高出力は285kW(約387 ps)で、最大航続距離は625km。Q6 e-tronパフォーマンスはひとつのモーターで後輪を駆動させ、最高出力240kW(約326 ps)で、最大航続距離は641kmとなる。



エクステリアデザインは既に登場しているQ8やQ4と同系譜だが、目(ヘッドライト)がよりシャープになった。

リアライトはほぼ同じように見えるが、実は0.01秒で表示を切り替えられる芸達者なリアライトになっていて、例えば後方車に前方の危険を伝える際は警告の三角マークを点灯させたりすることもできる。

リアライトには、例えばこんな風に三角マークを表示することもできる。

リアライトには、例えばこんな風に三角マークを表示することもできる。


インテリアでは、ディスプレイがドライバーを取り囲むように備わる点が、Q8やQ4とは大きく異なる。

助手席の前にもディスプレイを備えることができるが、こちらは運転中のドライバーからは見えない角度になっていて、助手席に座った人はドライバーの注意をそらすことなく、好きな動画を楽しめる。

ふたつのディスプレイがひとつの湾曲したディスプレイのようにドライバーを囲む。

ふたつのディスプレイがひとつの湾曲したディスプレイのようにドライバーを囲む。


そのほか、マカン同様、AR(拡張現実)機能によるヘッドアップディスプレイも備わる。またQ6 e-tronもGoogleのOSを採用するほか、独自の音声アシスタント機能を装備。

さらに、バング&オルフセンの20本のスピーカーを駆使するサウンドシステムも用意されているが、そのうち4つはフロントシートのヘッドレストに組み込まれた。エンジン音のない静かな車内で、音楽への没入感が高まりそうだ。

「Q6 e-tronクワトロ」の0-100km/h加速は5.9秒、SQ6 e-tronは4.3秒。

「Q6 e-tronクワトロ」の0-100km/h加速は5.9秒、「SQ6 e-tron」は4.3秒。


アウディらしい先進性を備えたプレミアム電動SUVのQ6 e-tron。8月から納車が始まるヨーロッパでの価格はQ6 e-tronパフォーマンスが6万8800ユーロ(原稿執筆時で約1165万円)、Q6 e-tron クワトロが7万4700ユーロ(同、約1265万円)、SQ6 e-tronが9万3800ユーロ(同、約1589万円)と公表されている。日本での発売時期等は未定。


事前情報だけでもマカンとQ6 e-tron、それぞれに違う魅力があるし、今後のバリエーション展開も気になるところ。

どちらもヨーロッパでは間もなくリリースされるが、日本へやって来る日もそう遠くはないはずだ。果たして、あなたはそれまでにどちらを選ぶかの結論がだせるか!?

籠島康弘=文

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