1993年に公開された名作映画『ギルバート・グレイプ』のワンシーン。田舎町に住む家族の優しい兄を演じたジョニー・デップの着こなしは必見だ。左は若き日のディカプリオ。photo:Everett Collection/アフロ
「舞台であるアメリカの田舎町で暮らす人がはく生活感を感じるデニム。それを見てたらすっごく渋いなって。野暮ったさやいなたさというのが、ファッションの一部でもあると気付かせてくれた名画です」。
当時の都築さんはデザイナーズによるエッジの利いた服を好んでいたそうで、デニムにおいてもファッションにおいても新しい価値を知ることができたという。
昨年には、自身のブランド、ヒロキツヅキを設立し、デニムも制作する。
それからのデニムにはデザインはもとよりヘビロテできるタフネスさや育て甲斐も求める。着飾らないカッコ良さにデニムの本質が見えたそうだ。