▶︎すべての写真を見る せっかく新しいデニムを買ったけれど、家ではいたら&手持ちの服と合わせたらちょっと違った。そんな経験は誰もがあるはず。
今回の主役・早川さんもそんな人。インチアップではこうと手にしたデニムがどうもしっくりこない。
そこで駆け込んだのが、ファッション業界人御用達の“お直し屋さん”だ。今回の無理難題にどんな答えを出す⁉︎
「インチアップをジャストサイズにしてください」
早川 今まで、いろいろなお直しを依頼してきましたが、今回は過去イチのハードルの高さかも……。
関 まさか、スキニーデニムを超バギーシルエットにしたいとか?
早川 さすがにそこまでは言いませんが、その逆なんです! あえてインチアップで買ったルーズなデニムのウエストを、ジャストサイズにアレンジしたいのです。
フィギュアインク ディレクター 早川雄介さん / 42歳。身長:78cm 体重:60kg。フェニーチェ クローゼットに通って約10年余り。これまでスラックスやジャケットなど、持ち込んだ服は数知れず。合わせるアイテムや着るシーンまで想定してお直ししてきた。はたして、今回のデニムの難題はいかに。
関 ……それは、余裕ですよ。
早川 そう言うと思いました。でも、太腿回りのゆったり感は、インチアップの塩梅を残したい。わかりますか、この微妙なニュアンス?
関 なるほど、相変わらずワガママな希望ですね(笑)。
早川 ワタリのゆったり具合は理想的なのに、ウエストやヒップ回りがゆるすぎて、大人っぽくはきこなせなかったんですよ。想定外で……。
関 しっかり採寸して“三方詰め”というテクニックを駆使すれば、なんとかできると思いますよ。
フェニーチェ クローゼット フィッター 関 杏輔さん / 42歳。スタイリストやショップスタッフなど、ファッション業界人からも支持される敏腕テーラー。「NOと言わないお直し」をモットーに、細かな要望に応えてくれる。
早川 さすがです!あとスタンダードなものよりやや着丈が長めのジャケットを羽織ったときに、サマになるようにしたいんです。
関 その場合は、太腿のボリューム感も少しおさえた方が良さそうですね。細かく採寸して微調整すれば、スッキリとした形が実現できますよ。
早川 最後にもうひとつ! 自分はデニムをはくとき、必ず革靴を合わせるので、そのバランスも見てもらいたいですね。
関 それはもう、ウエスト位置さえしっかり決められれば、問題なく理想的なレングスに調整できます。
早川 あとは……。
関 もうそろそろ、採寸を始めていいですかね?
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