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いい大人の男になってからの車選びは面白い

この車には子供たちを喜ばせる魅力もあるという。

「ルーフが電動ガラストップになるので、後部座席の子どもたちには好評です。あとはエアサスペンションが本当によく出来ています。乗り味が圧倒的にラグジュアリーなので、この車なら喜んでお出掛けしてくれるんですよ」。



「高速道路はレーンキープとオートクルーズコントロールのアシストで楽々です。車を持つようになってから遠出が苦じゃなくなり、行動範囲がぐっと広がりました」。

鈴木さんにとってラッキーだったのは、半導体ショックが到来する前のタイミングで購入を決めたこと。ダイナミックというグレードかつ即納車可能な実車で、欲しいオプション付きの在庫があったことも大きかった。



「2020年式モデルなのですが、メーター表示が完全デジタルな点も気に入っています。チップの問題で、もう少し新しい年式のものではアナログメーターに先祖返りしているみたいです」。



ランドローバーと同じ英国のハイエンドオーディオメーカー、メリディアンのサウンドシステムも白眉だという。もっとも聴くのはもっぱら子どもが好きなJ-POPで、そのときの流行の曲がループ再生されている。



ヴァラールは鈴木さんにとってファミリーカーだ。ただし、趣味のテイストも満たしつつ、抜群に品がいいファミリーカーなのだ。

都内在勤の40代だと、鈴木さんのように家族構成やライフスタイルが変化することは珍しくはない。

「家族の希望や駐車場問題などはありますが、この歳になって自分が欲しい車を選べるようになっていたことが、単純に楽しかったですね。」



大人になってからの車選びには、制限もあるがリーチがぐっと広がる。だからきっとワクワクするのだろう。

佐藤ゆたか=写真 礒村真介(100miler)=取材・文

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