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おいとまして 葉ざくらの かげがながく すずしく昭和9年(1934年)頃、山頭火が参加していた後河原(一の坂川が流れるあたりの地名)の旧家での句会で詠まれた一句のようだ。句碑の解説には、漂泊の俳人・種田山頭火は後河原をこよなく愛したとある。
種田山頭火の句碑(筆者撮影)
山手の里を辿って、その奥の森の傍、夏草が茂りたいだけ茂った中に、草葺の小家があった。久しく風雨に任せてあったので、屋根は漏り壁は落ちていても、そこには私をひきつける何物かがあった。私はすっかり気に入った。漂泊の旅を続けてきた山頭火は、こうして生まれ故郷・防府に近い小郡に居を構え、この地に6年間とどまって4つの句集を出版するなど充実の日々を送ったとされる。

山田稔=文
東洋経済オンライン=記事提供
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