厳“泉”露付き●冬といえば温泉。寄る年波には勝てず、冷えに敏感になってきたらなおのこと。気になるのは、プライベート感満載な露天風呂付きの温泉宿=“露付き”である。オーシャンズが厳“泉”した露付きをFor 湯〜♨
温泉で温まりながら日本酒をクイッと一献傾ける。酒を嗜む男なら憧れのシチュエーションだろう。露付きの宿であれば実際に酒を持ち込んで実行することもできるが、どうせなら、とことん“うまい酒” を楽しみたい。
「でしたら、日本酒にこだわりを持つ温泉宿をお教えいたしますね。部屋にお酒を運んでもらえるので、露天風呂で極上の一杯が楽しめますよ」。
そう提案してくれたのは、一休.comが運営するWebマガジン「一休コンシェルジュ」で事業部長を務める石川愛里さんだ。
この人に聞きました! 石川愛里さん●「一休コンシェルジュ」メディア事業部長。一休.comサイト内のWebマガジン「一休コンシェルジュ」で、編集者として日々旅にまつわる素敵な情報を発信する。年間50軒以上の旅館やホテルを巡りながら、自ら取材・執筆も行う。好きな言葉は「非日常」。 |
門外不出の日本酒を露天風呂でチビチビと
〜別邸 音信(山口)〜
「オリジナルで醸造され、門外不出。稀少な日本酒を味わえる宿が山口県にあるんです!」。
開湯600年の歴史を持つ山口県最古の温泉郷、長門湯本温泉。昔ながらの湯治宿の趣とモダニズムが融合した“湯治モダン”をコンセプトにした宿が「別邸 音信(おとずれ)」だ。
「18室しかない客室は、全室露付きという贅沢な宿です。エントランスを抜けると一面に広がる、透明感のある水盤の回廊は圧巻! ため息が出るくらいに美しいですよ」。
風呂は客室の露天風呂のほかに、内湯と共用の露天風呂、岩盤浴、寝湯のある大浴場も完備する。さらに隣に建つ本館・大谷山荘の大浴場も利用できるので、ココだけで十分な湯巡りができてしまう。「美肌の湯」とも呼ばれるアルカリ性単純温泉を、掛け流しで心ゆくまま堪能できる。
「お部屋の露天風呂で飲んでいただきたいのが、『純米吟醸 音信』。米本来の甘みと吟醸香とミネラル香が複雑に絡み合い、キレのあるさっぱりとした味わいながらしっかり奥行きもあるんです。山口県の歴史ある湯に浸かりながら、地元の水や米を使った日本酒をいただけるなんてオツだと思いません?」。
「純米吟醸 音信」は、山口県の酒米「西都の雫」と山田錦をブレンドし、長門渓のきれいな水をふんだんに使って醸造したこだわりの日本酒。別邸 音信と大谷山荘だけで提供している、門外不出の限定酒だ。
ちなみに館内にある「日本料理 雲遊」には、地酒を中心にさまざまな銘柄の日本酒が揃っているので、食事の際に楽しむのもいいだろう。
ここで浸かれるのは湯だけでなく、極楽気分も対象になるようだ。
別邸 音信住所:山口県長門市深川湯本2208
電話番号:0837-25-3377露付き宿泊料:5万3460円~※2名1泊2食付き予約はコチラ 岡本卓大=写真 北村康行=文