糖質量が圧倒的に多いのは「ビール」
――ちなみにアルコールの分解速度は人によって違うと思うのですが、アルコール代謝が悪い人は太りやすいということもありますか? それはあるでしょうね。肝機能が落ちているときは、アルコールや糖の代謝に時間がかかりますので、体内で分解されずに蓄積される可能性が高い。
また、よく飲む方は肝臓の数値が悪い場合が多く、当然代謝に時間がかかりますから、毎日飲まれるような方は太らないように注意した方がいいでしょう。
――やっぱりお酒は太るんですね……。 ただし、お酒の選び方によっては太らない場合もあります。
――おぉ! そうなんですね。どんなふうに選んだらいいのでしょう? 肝臓で代謝しきれなかった糖質が脂肪になるので、まず酒はカロリーやアルコール量よりも、糖質量に注意しましょう。甘い梅酒やカクテルはカロリー、糖質量ともに高いので避けたほうがいいですね。
ご飯1膳分の糖質量は35.6gなのに対して、お酒の糖質量は以下のようになっています。
ビール(中ジョッキ) 15.5g
赤ワイン(240ml) 3.6g
白ワイン(240ml) 4.8g
ロゼワイン(240ml) 9.6g
日本酒(純米酒 1合) 6.5g
梅酒 20.7g
焼酎、ウイスキー、ブランデー 0g
表を見ていただくと分かりますが、焼酎やウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒はカロリーは高いのですが、糖質はゼロのため、「エンプティカロリー」と呼ばれているんですね。
例えばウイスキーはダブルで飲むと142kcalほどになりますが、糖質はないので、醸造酒などに比べて太りにくい。
あとは少量で酔っ払えるお酒を選ぶというのも手です。
――これを見るとビール2杯で、ご飯1膳分ぐらいの糖質があるんですね。しかもロゼワインは白ワインよりも糖質が高いことも驚きました。 そうなんです。なので、焼酎の緑茶割りやハイボールなど、糖質が含まれていないもの、糖質オフのビールなどを選んでおつまみに気をつければ、ダイエットをしていても神経質にならなくて良いと思います。
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