OCEANS

SHARE

年末年始の飲み過ぎも、やり方次第で挽回可能



――年末年始はつい飲み過ぎてしまうのですが、肝臓のダメージはどれぐらいあればリフレッシュできますか?

肝臓は回復力の高い臓器です。なので、お酒が原因で肝機能が悪くなっている場合は、病気が進行していなければ、2〜3カ月お酒を控えれば、割と速やかに良くなりますので、初期の段階で食い止められれば、寿命などにも影響しません。ただ、肝硬変まで進行してしまったら、お酒を断っても治りません。

――じゃあ、年末年始に飲み過ぎても、その後少しお酒を控えれば良いということですか?

う〜ん、その考え方は医師としてはおすすめできませんね。結果として飲み過ぎてしまったから調整することは良いことなんですけど、後で調整すればいいやと思って、ガンガン飲むというのは良くないですね。

――な、なるほど。禁酒を飲む理由にしてはいけないということですね。

そうですね。もしどうしても飲み過ぎてしまったのであれば、2週間から1カ月お酒を控えれば、だいぶ回復はすると思います。ただ、たくさん飲んで、休んで、を繰り返すと、だんだん回復が遅くなっていく可能性がありますから、やはり日々の生活で節制するのが、肝臓にとっては大切ですね。


自分の肝臓が今どんな状態にあるのか、健康診断の結果をチェックしておくのも良いだろう。長く楽しく飲むためにも、肝臓に気を配りながら、飲みたいものだ。

林田順子=取材・文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。