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紫外線が強く、汗で蒸れがちな夏場は頭皮に大きなダメージを与えているのは容易に想像できる。だが実は、気温が低くなった秋冬にも深刻な頭皮トラブルが潜んでいるという。
今回は、美容師兼毛髪診断士として活動するユウキ氏に、薄毛のメカニズムや秋冬の頭皮ケアで心得るべきことを教えてもらった。
話を聞いたのはこの人!
ユウキ●千駄ヶ谷駅徒歩1分の美容室「ヘアメイクワッズ」のスタイリスト。毛髪診断士のほかヘアケアマイスター、日本化粧品検定1級取得。SNSなどで頭皮診断で今ある髪を減らさない頭皮ケアをアドバイスしている。
どうしてハゲてくる? 抜け毛のメカニズム
ーーまずは薄毛のメカニズムについて教えてください。 抜け毛や薄毛は一般的に男性型脱毛症、つまり「AGA」のことを指します。
少し専門的な話をすると、年齢とともに男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びついて、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変化してしまいます。
それが毛乳頭にキャッチされてしまうと脱毛を引き起こしてしまうのです。
そもそも髪の毛には成長期・退行期・休止期というサイクルがあるのですが、薄毛とは成長期の早い段階、つまり髪が伸びきる前に抜けてしまうことが原因です。
――薄毛予防にはテストステロンか5αリダクターゼを減らせばいいということですか? 病院でのAGA治療は、薬の処方で5αリダクターゼを抑制させていきます。ただ、服用を止めてしまうと再び進行してしまうというデメリットがあります。
そのため、AGAが進行する前に髪の毛そのものを強くし、頭皮のバリア機能を高めることが重要です。
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