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2023.10.30

からだ

薄毛治療のエキスパートが物申す!「しかるべき治療を受ければ、改善の可能性は十分ある」

今回教えてくれたのはいしいクリニック築地 院長 石井康多先生●大学病院で研修医として勤務したのち、皮膚科・美容皮膚科・整形外科・麻酔科領域の専門的なトレーニングを数年間積む。2015年に東京中央区に、いしいクリニック築地を開業。皮膚科・美容皮膚科の診療をするかたわら、大学病院、総合病院で整形外科、麻酔科業務を行っている。

いしいクリニック築地 院長 石井康多先生●大学病院で研修医として勤務したのち、皮膚科・美容皮膚科・整形外科・麻酔科領域の専門的なトレーニングを数年間積む。2015年に東京中央区に、いしいクリニック築地を開業。皮膚科・美容皮膚科の診療をするかたわら、大学病院、総合病院で整形外科、麻酔科業務を行っている。

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薄毛を恐れる男性たちに、薄毛治療のエキスパートである皮膚科医・石井康多先生が物申す。

「ひと口に薄毛といっても、原因はさまざま。その正体をきちんと見極めて、しかるべき治療を受ければ、改善する可能性は十分あるのです」。

そこで今回はオーシャンズ世代に多いという5種類の薄毛を分析。

気になったら、とにかく病院に相談するのも賢い手段。医学の進歩によって、不治の薄毛は年々減りつつあるのだ。

オーシャンズ世代に多い5種類の薄毛の原因

AGA(男性型脱毛)

[症状]
・思春期以降、頭頂部が薄くなっている。
・思春期以降、額が広くなってきた。
・両親・祖父母のいずれかに薄毛の人がいる。
・思春期以降に毛質の変化を感じる。
※クセ毛がストレートに、剛毛が柔らかい髪に、など。

[対策・治療方法]
「遺伝や男性ホルモンの影響などが原因と考えられているAGAは紫外線を避ける、洗髪後はドライヤーで乾かす、といった生活習慣の見直しが有効。とはいえ、気になったら一度皮膚科を受診してください。

抜け毛を予防しAGAの進行を抑える働きがあるフィナステリドの内服薬や発毛を促すミノキシジルの外用薬で改善するケースも多いので、あきらめるのは損です!」。

加齢性脱毛

[症状]
・50歳以上である。
・頭部全体的に髪が薄くなってきている。

[対策・治療方法]
「50歳以上に見られることが多いといわれている、加齢性脱毛は髪が全体的に薄くなってくるのが特徴です。加齢によって、髪を産生する毛乳頭へ送られる栄養分が少なくなるのがおもな原因です。

根本治療は今のところありませんが、こまめな頭皮ケアや紫外線対策といったAGA同様に生活習慣の見直しによって、ある程度進行を遅らせることは期待できます」。

円形脱毛症

[症状]
・年齢問わず発症する。
・頭部に一カ所もしくは複数カ所、極端に薄毛の部分がある。

[対策・治療方法]
「過度な疲れやストレス、または何らかの免疫異常が原因で発症するといわれる円形脱毛症です。一度発生すると繰り返し起こりやすいのも特徴。

自然に治る場合もありますが、急に脱毛エリアの数が増えたり、大きくなったりすることがあるため、気がついたら恥ずかしがらずに皮膚科医に相談してみてください」。


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