「STAY YOUNG総合研究所」とは……▶︎すべての写真を見る 「将来、薄毛になるかどうかは生活習慣が大きく関わっています」。そう語るのは薄毛治療のエキスパートである皮膚科医・石井康多先生だ。
そう、オーシャンズ世代の多くが、間違ったシャンプーや偏った食事、不規則な生活によって頭皮にダメージを蓄積しているという。
日常に潜む、薄毛を加速させる生活習慣の落とし穴をチェックしよう。
今回教えてくれたのは
いしいクリニック築地 院長 石井康多先生
いしいクリニック築地 院長 石井康多先生●大学病院で研修医として勤務したのち、皮膚科・美容皮膚科・整形外科・麻酔科領域の専門的なトレーニングを数年間積む。2015年に東京中央区にいしいクリニック築地を開業。皮膚科・美容皮膚科の診療を行うかたわら、大学病院、総合病院で整形外科、麻酔科業務を行っている。
実は頭皮にダメージが!? 生活習慣の落とし穴TIPS
蒸れが怖くて帽子を避けている[危険度 ★★★★☆]帽子は蒸れるから頭皮に良くないと聞いたことがある人は多いはず。ただ蒸れよりも紫外線を直接浴びるほうがよほど危険だという。特に40〜50代は毛根が弱くなっているため、紫外線のダメージが蓄積されやすい。
どうしても帽子がイヤなら、ヘア用のUVスプレーを活用してほしい。
睡眠不足が続いている[危険度 ★★★★★]薄毛のリスクと睡眠時間には深い関わりがある。睡眠が不足すると、髪の成長に関わる成長ホルモンの分泌量が減少する。また、血流が悪くなるため、毛根に栄養が届きにくくなるのだ。
脂っこい食べ物に目がない[危険度 ★★★☆☆]皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まって頭皮トラブルの原因となる。脂っこい食べ物をたくさんとると、皮脂の分泌が多くなるため、食べすぎには注意が必要だ。
一日に何度も髪を洗っている[危険度 ★★★★☆]正しいシャンプーは頭皮の健康を維持するために欠かせない。ただ、一日に何度も髪を洗っていると、頭皮に必要な皮脂まで流れ落ちてしまう。そうすることで頭皮が乾燥し、かつバリア機能も損なわれてしまう。
シャワーヘッドを片手に持って髪を洗う[危険度 ★★★★★]頭皮の健康にとってリスキーなシャンプーのすすぎ残し。その原因のひとつがシャワーヘッドを片手で持ってすすぐことにあると石井先生は指摘する。
たとえば、右手で持ってすすぐと、頭の左側のすすぎが不十分になりやすい。シャワーヘッドは固定して、両手を使ってすすぐようにしたい。
頭皮チェックをする習慣がない[危険度 ★★★☆☆]赤くなった頭皮はまさに赤信号。脂漏性皮膚炎や毛包炎の可能性があるため、すぐにクリニックで診察を受けること。
ただ、頭皮の状態は自分では気付きにくいため、ときどきパートナーや家族にチェックしてもらう習慣をつけるといい。
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