体を焦がす「糖化」という恐ろしい現象があるのをご存知だろうか。
この糖化を放置したままにしておくと、さまざまな体の不調を引き起こしてしまうのだという。
今回は、第一三共ヘルスケア製品企画室の野村氏から、糖化が引き起こす体への影響や改善策を教えてもらった。
話を聞いたのはこの人!
第一三共ヘルスケア製品企画室野村さん●「いつまでも若々しくいたい」と願う方々に寄り添うべく、製薬会社が科学的エビデンスと共に提供する新しいリゲインシリーズの製品企画を担当。
いろんな不調を引き起こす「糖化」とは
――そもそも「糖化」とは、どういうものなのでしょう? 食事などから摂った余分な糖が体内のタンパク質とくっついてしまう現象を「糖化」といいます。そして糖とタンパク質に熱が加わると「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる悪玉物質ができます。これは体温レベルの熱にも反応します。
分かりやすい例は、ホットケーキです。小麦粉(糖)と卵(タンパク質)を混ぜて加熱すると、キツネ色の焼き目がつきますよね。この焦げが糖化です。
AGEsは炎症を引き起こす原因物質のため、糖化が進んでAGEsが溜まってしまうと体のあちこちで炎症を起こしてしまうんです。
――どんな不調を引き起こしますか? 糖化が進むとタンパク質の機能が失われます。例えば、タンパク質の一つであるコラーゲンが糖化すると、肌のハリが失われ、シワやたるみなど老け顔の原因になります。
また、AGEsは骨内部のコラーゲンを劣化させるので、骨強度の低下につながってしまうことも。他にも抜け毛や切れ毛、白髪とも関連があり、全身に悪影響を及ぼします。
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