▶︎すべての画像を見る 歳を取るにつれて「眠りが浅い」「疲れがとれない」「勃起しなくなった」といった異変を感じたことはないだろうか?
神田西口クリニック院長・鈴木 鑑先生によれば、男性ホルモンの「テストステロン」が低下して起こる「男性更年期障害」が原因の可能性もあるという。
オーシャンズ世代も他人事では済まない「男性更年期障害」の実態を鈴木先生に聞いた。
話を聞いたのはこの人! 鈴木 鑑●神田西口クリニック院長。日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医、テストステロン治療認定医。メンズヘルスから美容、AGA、アンチエイジング、男性更年期障害、性感染症などを幅広く診察。
更年期障害は男性にとっても身近な病気。女性との違いも解説
神田西口クリニック作成。
ーーそもそも、男性ホルモンにはどんな役割があるのでしょうか? 男性ホルモンはステロイドホルモンの一種で、特に重要とされているのが「テストステロン」です。
テストステロンは、骨格や筋肉を作るほか、精神面の健康にも関与するなど、その働きは多岐にわたります。
ーーテストステロンが低下する男性更年期障害とは、どんな病気ですか? 男性更年期障害の正式名は、「LOH(Late On-set Hypogonadism:加齢男性性腺機能低下)症候群」です。
加齢に伴うテストステロンの減少によって、疲れやすさ、イライラ、精力減退、勃起不全といったさまざまな不調があらわれます。
年齢によりテストステロンの正常値は異なりますが、総テストステロン値が250ng/dl未満、もしくは総テストステロン値が250ng/dl以上で、遊離型テストステロン値が7.5pg/ml未満の人(2023年11月現在の判断基準)は、男性更年期障害の可能性があり、治療を検討した方がいいでしょう。
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