「覗き見OK! 気になる隣の資産事情」とは…… 戸建てかマンションか。持ち家か賃貸か。生活スタイルや家族構成によって大きく左右される住宅選び。
今回は、世帯年収1000万円以上の既婚男性(200人)に聞いた、住宅事情をお届けする。
85%が持ち家、そのうち53.5%は戸建て
Q. 住まいの居住形態を教えてください。
※右側には全体の割合を記載
【1位】持ち家(戸建て) 53.5%
【2位】持ち家(マンション等集合住宅) 31.5%
【3位】賃貸(マンション等集合住宅) 10.5%
【4位】社宅・寮・等 2.5%
【5位】賃貸(戸建て) 2.0%
まずは、200人に現在の居住形態を聞いたところ、ダントツで多かったのが「持ち家(戸建て)」(53.5%)で、次に「持ち家(マンション等集合住宅)」(31.5%)という結果に。つまり、全体の85%が「持ち家」に住んでいることになる。
一方、「賃貸(マンション等集合住宅、戸建て)」に住む人はわずか12.5%で、「社宅・寮・等」は2.5%だった。
総務省が2019年に発表した、2018年の住宅・土地統計調査では、全国の持ち家率は61.2%、賃貸は35.6%。働き盛りかつ世帯持ちの30〜50代は、「持ち家」を選択する人が圧倒的に多いようだ。
また、不動産・住宅情報サイト『SUUMO』の編集長が
「2020年6月あたりから首都圏の新築戸建てが爆発的に売れている」と話していたことも影響しているのかもしれない。
持ち家の価格は「3000万以上3999万円以下」が最多
続いては、家にかける値段を見ていこう。
下記には、「持ち家」と回答した170人のうち、住宅価格を記載した129人の回答をランキングにしてみた。
Q.住宅価格を教えてください。
【1位】3000万円以上3999万円以下 36人
【2位】4000万円以上4999万円以下 31人
【3位】5000万円以上5999万円以下 25人
【4位】2000万円以上2999万円以下 11人
【5位】6000万円以上6999万円以下 7人
【6位】8000万円以上8999万円以下 5人
【7位】7000万円以上7999万円以下 4人
【8位】9000万円以上9999万円以下 3人
【9位】1000万円以上1999万円以下 3人
【9位】1億円以上 3人
【11位】1000万円以下 1人
最も多かったのは、「3000万円以上3999万円以下」(36人)でトップ。続いて「4000万円以上4999万円以下」(31人)で、「5000万円以上5999万円以下」(25人)が3位だった。約7割が「3000万円〜5999万円」の価格帯の家を購入していることがわかる。
住宅金融支援機構のデータ(2020年)によると、注文住宅の建築費(土地代を含まない)の平均は約3532万円。単純比較はできないが、年収1000万円以上の世帯も世の中の平均に近い住宅を購入していると言えそうだ。
6000万円以上の価格帯になると、首都圏在住者の割合が多かった。
ちなみに、「持ち家」世帯の家の広さを調べたところ、「100〜120平米」が36人と最多で、続いて「70〜79平米」(35人)、「60〜69平米」(25人)、「150平米以上」(19人)、「120〜149平米」(17人)という順番に。50平米以下の家に住む人は13人と少数だった。
100平米以上になると戸建てを選ぶ人が多く、80平米以下になるとマンション暮らしを選択する人が多い印象だ。
賃貸派は広さにこだわらない
一方、賃貸派の場合は、持ち家の人たちとは少し異なる傾向が見られた。
「家賃19万円/70平米」(46歳/東京都)、「家賃13万円/75平米」(49歳/愛知県)、「家賃18万円/60平米」(39歳/東京都)のように、60〜80平米の広さに住んでいる人が多く、いちばん高い家賃は20万円だった。持ち家派と比べて、50平米以下の家に住む割合も少なくなかった。
賃貸は、住宅ローンを組むよりも家賃が割高になりがち。そのため、“ほどほどの広さがあればいい”と考える人が多いのだろう。
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「持ち家」「60平米以上」「3000万〜5999万円」の家を選択する人が多いことがわかった今回のアンケート。将来の資金や子供のことなどを考え、堅実に住宅を選んでいる人が多いようだ。
ネオ・マーケティング=アンケート協力※調査対象:既婚の30〜59歳の男性200人※調査地域:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県