OCEANS

SHARE

現実的に考える「老人ホーム」への入居



3位になると一気に金額が跳ね上がり、「1億円以上」と回答した人が全体の11%を占めた。描いているビジョンはより具体的で、「夫婦で老人ホームに入るため(3億)」(52歳/埼玉県)、「介護施設費用(2億)」(32歳/東京都)と、施設への入居費用を念頭においている人が少なくなかった。

億単位を見込むのは金額が大きすぎでは?と思うが、「子供たちにまとまったお金を残したい」(59歳/東京都)、「余裕のある老後と平行して家族の支援をしたいから」(35歳/東京都)といったコメントもあり、プラスαを含んだ理想的な金額であることがわかる。

調査結果を見ると、全体的に高額設定をしている人が多い印象で、実に全体の25%にあたる4人に1人が「5000万円以上」と回答している。

「貯められる気がしない」というホンネも



目標金額には理想が含まれているのは当然だが、一方で明確な数字を出さなかった人もいた。

たとえば5位の「そのほか」(6%)を見てみると、「正直貯められる気がしない。子供の大学の学費と住宅ローンの返済で精一杯」(45歳/千葉県)といったホンネが吐露され、「年金の範囲内で質素に暮らす」(54歳/東京都)、「特に目標はないが、月30万円ぐらいの利益を出せるといい」(58歳/神奈川県)といった意見も寄せられた。


生きるだけでとにかくお金はかかるもの。今回聞いた貯金額はあくまでも目標だが、問題はその金額を貯められるかどうかだ。次回は200人に聞いた「お金の悩み」をご紹介。


ネオ・マーケティング=アンケート協力
※調査対象:既婚の30〜59歳の男性200人
※調査地域:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、福岡県

ぎぎまき=文

SHARE

次の記事を読み込んでいます。