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覗き見OK! 気になる隣の資産事情とは…… 以前、世帯年収1000万円以上の既婚男性に「現在の貯蓄額は?」と聞いたところ、
最も多かったのは「1000万円以上」という回答。今回は同じ200人に「目標の貯金額」も聞いてみた。
結果から見えてきたのは、政府が発表した「老後2000万円問題」の影響力。貯金の目標額ランキングとその理由を紹介する。
貯金の目標額ランキング1位は「2000万円」が最多
Q. 老後へ向けた具体的な目標貯金額を教えてください。※右側には全体の割合を表示
【1位】2000万円以上2999万円以下 16.5%
【2位】5000万円以上5999万円以下 12%
【3位】1億円以上 11%
【4位】3000万円以上3999万円以下 9%
【5位】そのほか 6%
【6位】1000万円以上1999万円以下 4%
【7位】4000万円以上4999万円以下 3.5%
【8位】6000万円以上6999万円以下 1.5%
【8位】7000万円以上7999万円以下 1.5%
【10位】8000万円以上8999万円以下 0.5%
老後へ向けた具体的な目標貯金額を聞いたところ、34.5%が「特に決めていない」と回答し、残りの65.5%が何かしら目標額を定めていることがわかった。
最も多かったのは「2000万円以上2999万円以下」(16.5%)でトップ。根拠として挙げられたのは、金融庁が2019年に報告書として発表したデータ。「老後の30年間で約2000万円が不足する」という“老後2000万円”問題だ。
「政府試算だから」(38歳/東京都)、「金融庁が言っていた」(56歳/東京都」、「一時話題になった金額」(53歳/神奈川県)といった声が多く寄せられている。
次に多かったのは「5000万円以上5999万円以下」(12%)で2位。「趣味を継続するためにこれくらい必要」(53歳/神奈川県)、「妻の老後が不安なく暮らせるようにしておきたい」(58歳/愛知県)、「子供からの自立」(58歳/大阪府)といった理由が目立った。
そのほか、“老後2000万円”を夫婦2人で計算した場合、合計で4000万円となり、5000万円あれば十分だろうという意見も複数あった。
補足だが、「老後2000万円」という政府試算は、夫65歳以上・妻60歳以上の高齢夫婦世帯という前置きがあるため、夫婦で2000万円という捉え方で大丈夫そうだ。
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