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2023.09.08

ファッション

野村訓市さんにとってヴァンズは「黒のオックスフォードシューズのような存在です」

着用しているのは「コンフィクッシュ」の前モデルである「ウルトラクッシュ」を採用した、「オーセンティック」の旧モデル。ラフな素材感はそのままに、最新のテクノロジーによって、驚くほど軽量かつ快適な履き心地を実現している。

着用しているのは「コンフィクッシュ」の前モデルである「ウルトラクッシュ」を採用した、「オーセンティック」の旧モデル。ラフな素材感はそのままに、最新のテクノロジーによって、驚くほど軽量かつ快適な履き心地を実現している。

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Tシャツにサングラス、ヴァンズがトレードマークの野村訓市さん。ヴァンズとの出会いは1984年、10歳の頃まで遡る。

「友達とBMXで遊んでいたときにBMXのショップで見たのが初めてだったかな。たしか最初に買ったのは『スリッポン』。

子供心にスニーカーまできっちり備品を揃えないとBMXが上手くなれないと思い込んでいたんです(笑)。

当時は正規の代理店がなくて、並行輸入品が1万5000円ぐらいで売られていて、小学生にはとても高価だったことをよく覚えています。それ以来、途切れることなく何十年もヴァンズを履き続けている。

今は『オーセンティック』が中心だけど、昔は『スケートハイ』もよく履いていましたね」。

訓市さんがヴァンズのスニーカー、とりわけ「オーセンティック」を履き続ける理由はいたってシンプルだ。

「無駄な装飾がないデザインだから、デニムからスラックスまでパンツを選ばずに合わせられる。自分にとっては黒のオックスフォードシューズのような存在です。

それでいて値段も手頃だから、ハードに履いてダメになってもいつでも買えるのがいい。

『コンフィクッシュ』というシステムのおかげで快適さも格段に向上していて、靴を持った途端にびっくりするぐらい軽くなっているのがわかる。カラバリも充実しているから黒以外の色もよく履いています」。

履き込むことで褪色していくスニーカーの風合いは、ときにロサンゼルスの景色を彷彿させるという。

「アッパーの色使いや素材の質感から、ヴァンズがカリフォルニア出自のブランドであることを思い起こすことがあります。

自分で履くかは抜きにして、絶妙なバランスの配色を見るとグッとくる。それこそLAの街角に停められた渋いアメ車を見たときのような気分になるんです」。
野村訓市●1973年生まれ。編集者、空間デザイナーなど多方面で活躍。3月には、主宰するトリップスターとヴァンズのコラボレーションによる「コンフィクッシュ オーセンティック」を発売し即完した。
この記事は、オーシャンズ10月号のほんの一部。すべての特集は本誌でチェック!


宮﨑良将(Seven Bros.Pictures)、Kyoichi Ichimura(Ocean Photo studio)、Bobby Rivero、大森忠明、延命悠大、新澤 遥、タケシタトモヒロ=写真 加瀬友重=編集・文 小山内 隆、長谷川茂雄、増山直樹、磯村真介(100miler)、早渕智之、八木悠太、戸叶庸之、吉岡加奈、栁澤 哲=文

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