モダンでジャパニーズでラグジュアリー「インフィニティ」QXモノグラフ
インフィニティ「QXモノグラフ」。ボディカラーは「夜空へと移り変わる赤い夕日」を表現しているという。
日産が北米で展開しているプレミアムブランド、インフィニティからも、ニューモデルが発表された。
ただし、こちらは市販車ではなくコンセプトモデルだけれど、この先のインフィニティのデザインを示す一台だけに、やっぱり隅々までカッコいい!
しかも北米のデザインチームによって再定義されたという「モダン・ジャパニーズ・ラグジュアリー」が良い感じなのだ。
「間」とか「うつろい」や「かぶく」をアメリカ的な解釈をしたというが、日本人の我々にズンッと響くようなデザインになっている。
例えばフロントグリルを見てほしい。デザイナーは「静かな竹林」からインスプレーションを得て、竹がそよ風になびき、交差しているさまを描いたという。
それが威風堂々感を見事に演出している。
フロントグリルに備わるエンブレムは、純白のイルミネーションが採用された。
またライト類は、フロントバンパー内の左右にあるライトが一見フォグランプだと思ったら、実はメインのロー/ハイビームで、ボンネットのラインに「デジタルピアノの鍵盤」のように並べられたほうがデイタイムランニングライト(日中の被視認性を高めるライト)になっている。
「なんだ、逆か」な配置なのだが、これはひとつの「かぶく」所作だという。
左右いっぱいに広がるテールライトで「光が水面で揺らめく静謐な様子」が表現された。
フロントフェンダーのエアベントは、フロントグリルと同じく「竹林」からイメージされている。
という具合に、アメリカ的モダン・ジャパニーズ・ラグジュアリーは、見た目もいいが、その中身も「ほほう、やるなおぬし」な表現。
「禅」が好きだったスティーブ・ジョブズ を出すまでもなく、アメリカで日本的な思想を好む人は多そうだから、きっとかの地でインフィニティはさらに浸透するに違いない……が、ちょっとまって。もちろん日本人にもズバッと刺さるはずなので、禅の精神で、坐して待つしよう。