街中で扱いやすいサイズで室内が広い“コンパクトSUV”は日本で大人気。だって日本は道が狭いからね、と思っていたら、どうやら今やヨーロッパやアジアでも大注目カテゴリーらしい。
海外を見てみたら、日本では手に入らないモデルも多数あるじゃないか! しかも国内モデルと全然違うぞ! そんな世界の新型コンパクトSUV4車種を紹介しよう。
【写真20点】「日本未発売のコンパクトSUV」を写真でチェック レクサスが目指す“小さな高級車”レクサス「LBX」
レクサス最短の4190mmという全長だが、全幅は1825mmもある。しかもSUVとしては低めの全高1560mm。つまり超ワイド&ロースタイルってこと。
大きい車ほど“高級”と思われがちな世の中に、あえて「小さなラグジュアリーカー」を提案するのがレクサス「LBX」。
トヨタ「ヤリスクロス」なみのコンパクトなボディに、レクサスらしい高品質のインテリアや装備、高い静粛性が備えられた。
“高級感”とひと言でいっても人それぞれに違いがある。そこでLBXの室内には、「プレミアムカジュアル」や「ハイ・ラグジュアリー」「次世代モダン」といった5つの世界観が、グレードとして設定された。
「でも、しょせんは既製品でしょ?」という人にも、33万通りから自由に組み合わせられるオーダーメイドが用意されている。
採用する部品も吟味して開発された足回りを装備。吸遮音材の効果的な採用など、高級車にふさわしい遮音性にもこだわられている。
パワートレインは1.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステム。しかも、単に燃費が良いだけでなく、上り坂やカーブなど路面状況を読み取って、ドライバーの意図に沿った加減速の制御を行ってくれるなど、レクサスらしいこだわりのシステムになっている。
車内の雰囲気を左右する車内イルミネーションは64色から選べる。
既にヨーロッパでは予約が開始され、日本でも今年秋以降に販売がスタートする予定。小さい車なのにめっちゃラグジュアリー、なんて面白いと思うけれど、果たしてLBXは“大きい車ほど高級車”というヒエラルキーをぶち壊せるか!?
2代目も尖ってる! でも日本には……トヨタ「C-HR」
新型プリウスに通じるフロントマスクになった2代目C-HR。
2015年の東京モーターショーで披露されたコンセプトカー、ほぼそのままのスタイルで翌2016年に現れたトヨタ「C-HR」。
それまでのトヨタ車のイメージをガラリと変えたといっても言い過ぎじゃないだろう。インパクトのあるデザインにもかかわらず、販売当初は大ヒットした。
しかし“生まれ変わったトヨタ”からは、その後ヤリスクロスやカローラクロス、ハリアー、RAV 4などC-HRの“ライバル”になるような個性派が次々と登場し、年月を重ねる中で次第にC-HRは埋没してしまった。
そんなC-HRの2代目が、先ごろようやくデビューした。ただし、ヨーロッパ専売モデル。そう、日本では買えないのだ。
パワートレインは1.8Lエンジン+モーターのハイブリッドと2Lエンジン+モーターのハイブリッド、さらに2Lエンジン+モーターのプラグインハイブリッドの3種類。
ヨーロッパマーケットを念頭に開発された2代目は、初代に感じられたアニメのロボット風味は抑えられている。それでもデザインは尖っていて、未来感もりもりだ。
いかにも最先端、なのはデザインだけでなく機能面にも表現されていて、一例を挙げればスマートフォンをキー代わりにしてドアを開けると、車内イルミネーションは、朝は明るい色調で、夕方はリラックスした雰囲気で出迎えてくれる。
また3種類あるパワートレインのうち、プラグインハイブリッドはヨーロッパの街並みに設定されている「低排出ガスゾーン(LEZ)」に入ると自動でモーター走行に切り替わる。
法律で認められているエリアでは、渋滞時のハンズフリー機能が使える。
そんな風に、さいせんたーんな2代目C-HR。日本でも十分売れそうんだけど、ホントに日本には入れてくれないのかなあ。
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