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2023.06.24

あそぶ

サボればお先真っ暗!キャンプシーズンに備えた「ガソリンランタン」のメンテナンス術


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梅雨が明け、夏がやってくれば、キャンプシーズンの到来だ。

そこで、ジメジメした日が続く今だからこそやっておきたいのが、ギアの準備やメンテナンス。

出発前や現地に着いてから慌てないために、チェックすべきことは何か、キャンプ用品の老舗「コールマン」へ向かった。
話を聞いたのは……
コールマン昭島店 副店長・田代大輔さん。キャンプ用品の豊富な知識はもちろん、シーズン問わずキャンプに行くため、悪天候での楽しみ方や撤収後のギアメンテナンスについても熟知している。

コールマン昭島店 副店長・田代大輔さん。キャンプ用品の豊富な知識はもちろん、シーズン問わずキャンプに行くため、悪天候での楽しみ方や撤収後のギアメンテナンスについても熟知している。


手持ちギアのコンディションをチェック



訪れたのは都内唯一のコールマン直営店「コールマン 昭島 アウトドアヴィレッジ店」。副店長の田代大輔さんに、まずはキャンプ前の基本的な準備について聞いてみた。

特に「キャンプに行くのは久しぶり」な場合、やはり見落としがちなのは、手持ちのキャンプ道具が問題なく使える状態にあるか、ということ。
【基本の事前チェックリスト】

① テントやタープに穴は空いていないか?
② ペグやガイロープは、十分な数が揃っているか?
③ LEDライトやヘッドランプの電池は切れていないか?
④ ガス缶やガソリンなどの燃料類は足りているか?
⑤ イスやテーブルに不具合はないか?
このようにギアのコンディションは、ひと通り確認しておくべし。必要があれば買い足しや買い替えを検討しよう。

「事前のギアチェックの中でも、特にガソリンランタンは定期的なメンテナンスが必要です。

煤の詰まりやポンプ部分のパーツなどが劣化していると、点灯がスムーズにいかない場合があるので、使用前にいくつかポイントをチェックしておきましょう」(田代さん、以下同)。

そのままだと使えない可能性も。ガソリンランタンは要チェック!

ではここで、ガソリンランタンの大定番であるコールマンの「ワンマントルランタン」を見本に、事前にチェックすべきポイントを解説してもらおう。

コールマンを代表する名作「ワンマントルランタン」。写真左は現行モデル、右はひとつ前の旧モデルだ。基本的な構造はほぼ変わらないが、まず燃料バルブの形に違いあり。現行モデルのつまみは、ヴィンテージランタンなどにみられるホイール型のデザインになっている。また、ポンプキャップの素材も現行は金属製、旧モデルはプラチックが使われている。「ワンマントルランタン」1万9580円/コールマン(コールマン カスタマーサービス フリーコール 0120-111-957)

コールマンを代表する名作「ワンマントルランタン」。写真左は現行モデル、右はひとつ前の旧モデルだ。基本的な構造はほぼ変わらないが、まず燃料バルブの形に違いあり。現行モデルのつまみは、ヴィンテージランタンなどにみられるホイール型のデザインになっている。また、ポンプキャップの素材も現行は金属製、旧モデルはプラチックが使われている。「ワンマントルランタン」1万9580円/コールマン(コールマン カスタマーサービス フリーコール 0120-111-957)




まずは燃料タンク内に空気を送り込む「ポンピング」に欠かせない、ポンプノブの可動具合をチェックする。

「中に燃料が入ってない状態を確認してからポンピングしてみましょう。その際、スカスカして抵抗力を感じない状態だと、タンク内に空気が入っていきません。これは、中に入っているゴムのパーツ(ポンプカップ)が硬化して小さくなっていることが主な原因です」。

これがポンプノブの中に入っているポンプカップ。劣化していたら交換が必要だ(交換方法は後述)。

これがポンプノブの中に入っているポンプカップ。劣化していたら交換が必要だ(交換方法は後述)。




「ポンピングして抵抗力を感じない場合は、『リュブリカント』というオイルをポンプキャップの穴から2〜3滴、差してみましょう。オイルを差した後に再度ポンピングして馴染ませることで、解消する場合があります」。

それでも直らない場合は、ポンプキャップをパーツごと交換することを考えよう。手順はそれほど難しくない。

ラジオペンチを使って、ポンプキャップを取る。取手をつかみ、手首をひねりながら外すのがコツだ。旧モデルの方は、専用のスーパーレンチを使って外すとスムーズ。

ラジオペンチを使って、ポンプキャップを取る。取手をつかみ、手首をひねりながら外すのがコツだ。旧モデルの方は、専用のスーパーレンチを使って外すとスムーズ。


「交換の仕方は、ラジオペンチを使って古いポンプキャップを外し、新しいものに付け変えるだけです。ただし、交換したパーツにリュブリカントを塗るのをお忘れなく」。





「ポンプキャップを再び取り付ける際は、オイルの注入口を上側に位置させることが大切。再びオイルを差すときに、パーツ全体に行き渡るようにするためです」。


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