ロールス・ロイスは、宇宙の美と神秘を追求して製作された類をみないプライベート・コレクション「ブラック・バッジ・カリナン・ブルー・シャドー」を発表した。
この唯一無二の作品は、地球の大気圏が終わり、宇宙空間が広がる海抜高度62マイルに引かれた目に見えない境界線であるカーマン・ラインからインスピレーションを得て、ロールス・ロイスのトップ・デザイナーたちが制作したものだ。
【写真14点】「宇宙との境界を感じるロールス・ロイス」の詳細写真をチェック この神秘的な天空の領域では、地球から見る空の青が宇宙の漆黒に溶け込み、暗闇が目に見えるような濃密な青のゾーンが広がる。
カーマン・ラインでは、地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見える。青空から宇宙の漆黒の闇へと移るこの変化は、独自のペイントを施したブルー・シャドーのフロントデザインとドアパネルに表現されている。
5種類の青と深い黒を組み合わせて6層のペイントを重ね、立体的な美しさを生み出した。
そして仕上げには青と透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を加えている。
ブルー・シャドーは、ロールス・ロイスが誇るルーフを満点の星空に変える「スターライト・ヘッドライナー」をさらなる高みに引き上げ、あまたの星々が囲む繊細な月の刺繍が、乗客を宇宙の彼方へと誘う。
多数のクレーターがある月面を立体的に表現したこの刺繍には、5色の糸を用いられ、それぞれに異なる技法で独特な質感を生み出している。
またフロントシートとリヤシートには、宇宙から見た地球をイメージして独自のパーフォレーテッド・アートワークが施された。
レザーに施された無数の小さな穴からなるパターンは、大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲を想起させる。
このブラック・バッジ・カリナンの新しいビスポークは、プライベート・オフィスを通じてのみ販売され、地球からカーマン・ラインまでの1マイルにつき1台、全世界でわずか62台のみ生産される。