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2023.04.23

全車BEV化に向けた試金石!「アルファ ロメオ トナーレ」を識者3人が徹底分析

Tiモデル524万円。

Tiモデル524万円。

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アルファ ロメオ初の電動化モデル「アルファ ロメオ トナーレ」は、2027年までに全モデルのBEV化を明言するブランドの試金石となる一台だ。

「アルファDNAドライブモードセレクター」と呼ばれる3つのドライブモードは電化しても健在。スポーティな走りのダイナミックモードはもちろん、ナチュラルモードと、燃費を優先させるAモードを備える。

先進運転支援システムや、スマートフォンとの連携など、パワートレイン以外の機能にも新しい技術が詰め込まれている。

この記事は、オーシャンズ5月号から抜粋しています。すべての特集は本誌で

“いかにも”なスポーティーさ

アルファ ロメオのSUVといえばDセグメントのステルヴィオを思い浮かべますが、トナーレはそれよりひと回り小さい、Cセグメント級モデルとなります。

メルセデスならGLAクラス、レクサスならUXあたりがサイズ的に近いコンパクト系SUVです。

デザインはお馴染みの今日的アルファ ロメオルックです。

一方内装では、丸いナセルに収まった液晶パネルに描かれるのは1960年代のアルファ ロメオを彷彿させるメーターグラフィックだったりと、歴史の韻を踏んでいるところもあります。

意外だったのは後席の掛け心地。スタイリングをしっかり成立させながら、足元広々で前の見通しもしっかり利く着座姿勢を確保しています。

パワーユニットは1.5Lターボと48Vモーターの組み合わせからなるマイルドハイブリッドで、発進〜巡航の加速時やコースティングなどさまざまな領域で駆動アシストが入ります。

このエンジンとモーターとの連携にちょっとぎこちなさが感じられるのが玉に瑕でして、どちらかといえばドライブモードをダイナミックに設定して活発に走っているほうがしっくりきます。

超クイックな応答性が際立つハンドリングも含め、いかにも明快なスポーティさが織り込まれているあたりがアルファ ロメオらしさということになるのでしょうか。

自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。




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