OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. からだ
  3. 「米を1日9合食べていた」ガリガリくんからボディビル世界王者になった男の肉体改造メソッド

2023.05.09

からだ

「米を1日9合食べていた」ガリガリくんからボディビル世界王者になった男の肉体改造メソッド


▶︎すべての写真を見る

「BODY CHANGER」とは……

太りたくても太れないという悩みを持つ人は意外と多い。一説には痩せるよりも太ることのほうが大変とも言われている。

そこで今回は40kg後半から80kgのバルクアップに成功し、ボディビル世界王者にも輝いた経歴を持つ鈴木 雅さんにボディメイク成功の秘訣を教えてもらった。
話を聞いたのはこの人!
 鈴木雅●1980年生まれ。帝京大学文学部に在学中にトレーニングをスタート。卒業後はTHINKSフィットネスに入社し、トレーナーとして活動のかたわら、ボディビル大会に挑戦。2005年に東京クラス別選手権で初優勝。2010年に日本選手権優勝、2016年に世界チャンピオンに輝く。2021年より読売巨人軍の若手選手のフィジカルトレーニングを担当。

鈴木雅●1980年生まれ。大学在学中にトレーニングをスタート。卒業後はTHINKフィットネスに入社し、ゴールドジムでトレーナーのキャリアを積みながら、ボディビル大会に挑戦。2005年に東京クラス別ボディビル選手権大会で初優勝。2010年~2018年の日本選手権9連覇、2016年に世界チャンピオン(80kg級)に輝く。2021年より読売巨人軍の若手選手のフィジカルトレーニングを担当。167cm、80kg。

好きな女子の“ひと言”でバルクアップを決意

――もともと、太りにくい体質だったのですか?

高校生の頃は野球をやっていたのですが、練習量が増えると痩せてしまって、パフォーマンスが落ちるし、体重も40kg台後半でガリガリでした。大学に入ってからもずっと、脂肪も筋肉もつかず、痩せていましたね。

――何がきっかけでバルクアップしようと思ったのですか?

大学3年生のときにお気に入りの女の子に「細い男はイヤ」と言われたのがきっかけです。それと高校時代にウエイトトレーニングを少しかじって、1年で10kgぐらい増えたことがあったので、トレーニングをしてみようかなと。

細かった頃の鈴木さん。

細かった頃の鈴木さん。


――具体的に何から始めたのでしょうか?


普通に1人前の食事をしても、体質的にどんどん痩せてしまうので、食事量を増やすところから始めて、同時にトレーニングも行いました。

効率良くバルクアップするために、どうしたら体が大きくなるのか、初心者なりにインターネットなどで調べたんです。そこで、1日に必要なタンパク質摂取量は体重×2〜3gとわかって。

どうすればその量に達するのかを計算しながら食事をしていたのですが……僕の場合、調べた情報の食事量だと、全然体重が増えなかったんですよ(笑)。

1日8000kcal摂取していた頃の食事スケジュール

――太れない人は、そうらしいですね。

それで、まずは食べるしかないと思って、暇さえあれば食べることを心がけました。最終的には、お米9合、鶏胸肉2枚、卵10個、食パン1斤、さば缶などを食べて、1日8000kcalを目標にしていました。

――1日9合! いきなりそんなに食べられなくないですか?

そうなんです、それが非常にきつくて。ただ、慣れてくるとどんどん入るようになるんです。

――3食でその量を食べきれるんですか?

いえいえ。当時の1日の食事スケジュールはこんな感じでした。
8時:食パン1斤、卵10個のスクランブルエッグを食べる

10時:大学へ行き、ハンバーガー1個を食べる

12時:自宅に戻り、お米3合、鶏胸肉、お惣菜などを食べる

16時:お米3合、さば缶2個を食べる

17時:トレーニング後にプロテインを入れたジュース1リットルを飲む

20時:お米3合、鶏胸肉、お惣菜などを食べる

就寝前:プロテインを飲む

――ず〜っと食べていますね。

そうですね。2〜3時間おきに何かしら口にしていました。ただ学生でお金がないので、どうしても同じものを食べることになるんですよ。だから量は入るようになったけれど、今度は食べることに飽きてくる。

砕いたポテトチップスをふりかけのようにご飯にかけるなど、味の工夫をして食べていました。それとあまりおすすめできないのですが……消化促進サプリや整腸剤を飲んでいました。食後に飲むと次の食事がしやすくなるんですよ。ただ、あまり体には良くないとは思います(笑)。


2/3

次の記事を読み込んでいます。