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油が強いものは避け、糖質を摂るべし



――確かに体には良くなさそうです(笑)。避けていた食べ物はありましたか?


ファストフード店のハンバーガーははよく食べていましたが、逆に油の強いフライドポテトなどは控えていました。というのも、油が強いものを食べると次の食事が入らないんです。それと長鎖脂肪酸を摂ると、血液がドロドロになったり、心肺機能が落ちたり、逆に太りやすくなってしまう。

トレーニングを始めて4年目ぐらいのときに、ボディビルの大会に出るために体重を増やした時期があったのですが、なかなか増えなくて。ジャンクフードなども食べていたのですが、結局トレーニングの質が悪くなったり、体調が悪くなってしまったんです。

今思うと油の多いものを多く摂ったことが良くなかったんだと思います。逆に糖質は食べた後の反応が良くて、元気が出たり、トレーニングもすごくパンプアップしやすくなる

――最近は糖質が悪者になりがちですが、鈴木さんの場合は油の方が悪いと感じていたんですね。

そうですね。太りたいけれど、体脂肪をつけたいわけではなく、筋肉を大きくしたいので、変な増量をしないように気を付けていました。

ただ、油も一切摂らないわけではなく、なるべく豆や魚などの食品から摂っていました。あと、寝る前にプロテインを飲んでいたのですが、プロテインだけだと吸収が早すぎて、寝ている間に筋肉が分解されてしまうんです。なので、アマニ油やエゴマ油なども一緒に摂取していました。


 
――闇雲にカロリーをとればいいわけじゃないということですね。

そうですね。どうしても体重が増えすぎるときもありますし。

――でも体重を増やしているのだから、増えるのは当たり前ですよね?

体重が増えたぶん、トレーニングの質や扱う重量が上がればいいんです。ただ、体重が増えたのに、扱う重量が増えなかったり、息が切れてインターバルが長くなったりすると、これは失敗です。

トレーニングの質を見ながら、体重を増減させるのが正解だと思います。ただ、僕の場合、体重を減らすのは、普通の人の食事量に戻せばいいので、簡単なんですが(笑)。

動き回らない生活を心がけるべし



――なるほど。実際、鈴木さんはどんなトレーニングしていたのですか?


ウエイトトレーニングを週5〜6日、1日2時間くらいしていました。

ボディビルダーは今日は胸の日とか、今日は背中の日とか、部分分けをして、毎日違う部位をトレーニングします。ただ、僕が初心者だったときはあまり厳密に決めず、下半身をやったら、翌日は背中と二頭筋など、全身を3分割ぐらいにして、1日1つのブロックをやるようにしていました。

それを半年から1年ぐらい続けているとトレーニングにも慣れてくるので、そこからはボディビルダーのように部分分けをして鍛えていました。

1日にやるのは3種目ほど。本当にギリギリ10回できるぐらいの重量で、肩なら2種目を6セット、腕なら9セット、その他は10セットやっていました。あとは余計な運動をしないように気を付けていましたね。

――余計な運動とはどういうことでしょう?

変に動くと痩せちゃうんですよ。だから有酸素運動はしない、アルバイトは体力を使わないよう肉体労働は避ける。あと、外出するときもなるべく長い距離を歩かないようにしていましたね。

――動いた方がいいのかと思っていました。

僕が指導するアスリートの中にも、いくら食べても、体重が全然増えない若い選手がいるんですよ。で、彼らに生活パターンを聞くと、やっぱり忙しなく動き回っていることが多い。

太りたい場合は、ウエイトトレーニングをメインにやりつつ、有酸素運動は避けた方がベターでしょう。


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