▶︎すべての写真を見る 「30mens / 30days SNAP 〜春アウター着回し術〜」とは…… ヘビーアウターは役目を終え、まもなく軽装の季節がやってくる。ある意味で“合間”の春は、何を着れば気持ち良く過ごせるのだろう。
永原太蔵さんの計画は「品がある薄手のコートを肩肘張らずに着こなすこと」。早速拝見しよう。
<SNAP No.21>永原太蔵さん 永原太蔵●1975年生まれ。ロンハーマンで長くバイヤーを務め、2020年に独立。同年には自らのブランド、ブローダーを立ち上げる。大阪学院大学内のセレクトショップ「スタンドセブン」の仕掛け人としても有名に。
【永原’s セレクトアウター】ダンヒルのコート
「秋冬に比べると、明らかにレイヤードが減る。となると、ステンカラーコートのようなすっきりしたアウターの出番が増えます」と春の傾向を語る永原さん。
なかでも最近買ったダンヒルの1着が、早速今春の一軍アウターに昇格。ブランドが誇る伝統的な仕立ての良さと、ありそうでないデザインに惹かれたそうだ。
「ウールシルクを使った生地で、軽くて伸縮性があるので動きやすいんです。少し光沢のあるグレーカラーが、光の当たり方によってパープルっぽく見えるところにも色気を感じる。少しおじさんぽいイメージのあるブランドですが、確実に新しい感性を反映しています。そこがすごく、今の気分にハマるんですよ」。
<15℃前後の日>素材感とシルエットの妙で、ドレスダウンしすぎない
コート/ダンヒル、パーカ/キャバン、デニム/古着、スニーカー/ヴァンズ、サングラス/ジュリアスタートオプティカル
身幅はややゆったりでも、アームはきれいなジャストシルエット。絶妙なフィッティングが美しいコートのインナーには、カシミア混のフーディを挿した。
「ドレスダウン的に着こなしつつも、素材感やサイジングのバランスで品は保ちたい。古着のリーバイス501も極端なワイドシルエットではなく、きれいに見えるようにジャストサイズを選んでいます」。
インナーの大きなフードのおかげで、薄手のステンカラーコートだけではやや心許ない首周りの防寒性もアップ。
「コード先端のメタルパーツは、ちょっとしたアクセサリー感覚で。暗めの色のアイテムで全身を統一しているので、アクセントとして意外と効くんです」。
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