「Camp Gear Note」とは…… キャンプを始めてみたものの、「増え続けるキャンプ道具にホトホト困り果てている」という話をよく耳にする。道具の収納場所に悩んでいる方には、最小限の道具を使うミニマルスタイルのキャンプもおすすめしたい。
そこで注目したいのが、アウトドア用品の老舗「エバニュー」からリリースされている超軽量コンパクトなギアたち。
今回は調理周りの道具に絞って、ソロキャンプ用の超軽量「大人のキャンプ飯セット」の一例を作ってみた。
▶︎すべての写真を見る コンロの合計重量は驚異の「12.5g」!
「T 0.3 triveTi(3.5g)」※中央のゴトク部分 1760円/エバニュー
まず、お湯を沸かしたり、簡単な調理をするためのコンロ選びから。
セレクトしたのは、“最軽量の十字ゴトク”として発売されたばかりの「T 0.3 triveTi」。素材にはチタンを使い、職人の技で極限まで薄く仕上げられたその重量は、なんと3.5g! 固形燃料やライターよりも軽いのだ。
「 Ti 9G Windshield(9g)」※円形の風防部分 2970円/エバニュー
アウトドアで使う場合は、燃焼効率を最大限に高めるために風防を併用するのがベター。
同じくチタン製の風防「 Ti 9G Windshield」を組み合わせると、わずか「12.5g+固形燃料1つ(4g)×必要な個数+ライター」という超軽量な火器システムが完成する。
ちなみに、12gとはだいたい飴玉3つほどの重量。いかに軽いかがお分かりいただけるだろう。
ミニマムにこだわるなら、ポットのハンドルすらも省いてしまおう
「Ti 400NH(34g)」※ポット 1980円、「Flame proof Sil. RING M(7g)」※シリコンバンド 1540円、「Flame proof Sil. CIRCLE(19g)」※シリコン蓋 1430円/すべてエバニュー
このミニマムな火器セットに組み合わせるなら、調理道具も軽さとコンパクトさにこだわって選んでみよう。
湯沸かしや缶詰を湯煎するためのポットは、同じくチタン製の「Ti 400NH」をチョイス。
容量は400mlと少なく感じるかもしれないが、コーヒーを淹れたり、カップ麺を作るには十分なサイズ感である(ちなみに、カップヌードルに必要な水の量は375ml)。
沸かしたての状態はリングも多少熱くなる。
このポットの特徴は、ハンドルを取り除いて軽量、コンパクト化を図っていること。
ハンドルの代わりには、アウトドア用としては世界初と言われる難燃性シリコンバンド「Flame proof Sil. RING M」を付けて重量増を最小限にとどめる。
さらに、同じ素材で作られた「Flame proof Sil. CIRCLE」を蓋として使い、熱効率のアップを図ろう。この蓋は鍋つかみや滑り止めとしても兼用できるうえ、折り畳んでポット内に収納できる代物だ。
「NP クッカーケース 400FD」(35g)1870円/エバニュー
コンロ一式と固形燃料、ライターなどの小物類は、ポット内に全て収めることが可能。ご覧のように専用の「NP クッカーケース 400FD」にぴたっと収めると気持ちがいい。このケースは、調理後のスープや料理の温かさを保つ保温用のケースとしても使える。
ここまで、ケースを含めた総重量は110g弱。薄手のTシャツ1枚にも満たないと考えると、驚異的な軽さである。
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