▶︎すべての写真を見る 世の中のありとあらゆるプロダクトから、ノンネイティブのデザイナー・藤井隆行さんが独自のセンスと審美眼で選び抜いたモノを紹介する、オーシャンズの連載「
藤井隆行の視点。私的傑作批評」。
今回は、藤井さんがこれまで選んできたモノの中から、実用性とデザイン性を併せ持った暮らしに便利な4アイテムをご紹介。
家に置くだけ、身につけるだけで、日常生活をグッと格上げしてくれるはずだ。
1. もはや「アップルウォッチ」という生活用品
ランニングを始めてから使うようになったという「アップルウォッチ」。機能性とデザインに惚れ込んだこの「ウルトラ」は3台目なんだそう。
「超高機能なのにあまりそう見えないシンプルなルックスは、僕がゴアテックスを使って服を作るとき、いかに高機能素材に見えないようデザインするかというアプローチにも似ていて共感します」(藤井さん)
腕時計ながら、実は時間を確認するためにはあまり使っていないというアップルウォッチ。
ならば、どんな機能を使っているかというと……心電図、血中酸素レベルなどが測れるのでワークアウトをする際にも便利なんだそう。さらに電車に乗るときや買い物をするときは手をかざすだけで決済できるため、日常生活に欠かせない存在となっているようだ。
「でも、スマートウォッチでしょ?」と食わず嫌いしている人も、ぜひこの合理性を追求した正真正銘のプロフェッショナルウォッチを一度味わってほしい。
2. スタドラーフォームの除湿機「テオ」
湿気が気になるこれからの時期、除湿機の購入を考えている人も多いのでは? あると便利な除湿機だが、リビングや寝室などに置くと存在感が大きい故に、そのデザインにはこだわりたいところ。
「消費電力が大きい家電は、デザインよりもエコな視点で選ぶため日本メーカーの製品を使っています。一方、部屋の目立つ場所に置くものは、できるだけシンプルでデザインの良いものを選びます」(藤井さん)
そんな藤井さんが選んだ除湿機は、スタドラーフォームの「テオ」。
すっきりとしたフォルムに、無駄を過ぎ落としたシンプルなデザイン。これなら室内の雰囲気を邪魔することなく、すんなり馴染みそうだ。
3. 勝手に窓掃除してくれる! お掃除ロボ「ホボット」
大の掃除好きだという藤井さん。洋服だけおしゃれして部屋が汚いのはだめだと娘さんたちに説教し、なんなら部屋を掃除させてほしいというほどなんだそう。
自分の目で埃を確認しながら掃除するため、ロボット掃除機は“使わない派”だった彼が、唯一これだけは「お任せしたい」と選んだお掃除ロボがある。
それが自動窓掃除ロボット「ホボット」だ。
「僕の唯一の悩みが窓掃除でした。我が家は吹き抜けがあって高いところに手が届かないのですが、業者に頼まなくてはいけないかな、などと思いつつ見て見ないふりをしてきました。勝手に窓を掃除してくれる機械があればいいのにと思って検索していたら、本当にあったんです!」(藤井さん)
「あぁ、天窓のある家に住みたい!」と思ったあなたも、いつかのために頭の片隅に記憶しておこう。
4. 控えめな見た目の実力派「山善」の電気ケトル
価格やデザインがピンからキリまである電気ケトルだが、見た目や機能性にこだわるなら藤井さんが選んだコレだ!
新しく買い替えるために色々と比べて選んだという「山善」の電気ケトル。細長い注ぎ口やシンプルな電源プレートに好感を持ったそう。
「操作部分はスイッチを入れると数字が浮かび上がるデジタル表示で、液晶ではなくLED。温度は60〜100℃の間、1℃単位の設定が可能。うちの妻は中国茶をたしなむのですが、中国茶はとても繊細で、お茶の種類によってお湯の適温が変わるので、この機能は助かります」(藤井さん)
中国茶以外にも温度で味が変わる飲み物は多い。温度調整ができる電気ケトルがあれば、ティータイムやコーヒーブレイクの癒しのひと時をワンランクアップできそうだ。