▶︎すべての写真を見る 「30mens / 30days SNAP 〜春アウター着回し術〜」とは……
季節の変わり目は何かと着こなしに迷う。それはもはや毎度のこと。そこで頼もしいのは気の利いたアウターだ。
’90年代のストリートと古着の恩恵を受けてきたダイノジ・大地さんが手にしたのはザ・ノース・フェイスのジャケット。しかもそれは、往年のあれ、ではなく……。
<SNAP No.10>大地洋輔さん 大地洋輔●1972年生まれ、大分県出身。大谷ノブ彦と1994年にお笑いコンビ「ダイノジ」を結成。多くのネタ番組や賞レースでメキメキと頭角を表し、バラエティ番組などで存在感を発揮。現在もテレビ、ラジオなどを中心に活躍中。無類のスニーカー好きとしても知られ、そのコレクションは3桁を数える。インスタグラム(@dienoji_ohchi)、Youtube『ダイノジ中学校』
【大地’s セレクトアウター】ザ・ノース・フェイスのジャケット
今でこそスニーカー好き芸人として知られる大地さんだが、若い頃からファッションへの興味は尽きず、アメカジ人気もストリートムーブメントもひと通り通ってきたクチ。それゆえ、洋服選びには一家言あるようで。
「若い子からしてみたらどうでもいいじゃんって思うかもしれませんけど、僕の場合、背景になんらかのカルチャーが見えないと袖を通せないという面倒くさい性分なんですよ(笑)。昔からロックやヒップホップといった音楽が好きで、バンドTは聴いてきたものしか着ませんから」。
さまざまなカルチャーをクロスオーバーさせたアイテムを多数リリースしてきたブランドの代表格といえば、そう、シュプリーム。大地さんが今回手にしたのは、昨年の春にリリースされた、ザ・ノース・フェイスとのトレッキングジャケットである。
「’90年代のザ・ノース・フェイスならヌプシを連想しますけど、今回は春まで着回せるということで。全身を埋め尽くす斬新なフローラルパターンがまたシュプリームらしいですよね。
しかも、袖が着脱可能。それだけだったら、巷でもわりとよく見かけますけど、ミソはアームホールにそって着脱できるだけでなく、二の腕付近にも着脱用のファスナーをあしらっているところ。だから、ベスト型にもなるしショートスリーブ型にもなるんです」。
<15℃前後の日>サラッと一点投入ぐらいがちょうどいい
ジャケット/ザ・ノース・フェイス×シュプリーム、スウェット/ニューアングル、パンツ/ノーブランド、スニーカー/アディダス×パレス スケートボード、キャップ/ニューエラ
手にするものは昔からそこまで変わっていないと大地さん。
「18歳で上京してきましたが、当時は古着のスウェットに軍パンを合わせ、ヴァンズを履きながら、アメリカンハードコアのバンド的雰囲気をなんとか醸し出そうとしてましたね。
今も、結局着ている服はそんなに変わってない。シュプリームも同様です。ただ、気付けば50歳になりましたし、だからこそ今の若い子とは違う着方をしたいなって思いますよね。極力嫌らしくならないよう、ワンポイントで取り入れるぐらいにはしています」。
カーゴパンツは、行きつけのミリタリー専門店のオリジナル。そこには、今の時代を反映するちょっとした悩みがある。
「最近、古着屋でそこまで軍モノを見なくなりましたよね。昔は溢れかえるほどあったのに。とはいえ、中途半端なモノははきたくない。これは、ミリタリーの専門店がオリジナルで作ったもの。古い年代の一本を忠実に再現していて、細かく見ていくと本気度が伝わります」。
足元には、ロンドン発の人気スケートボードブランド、パレス スケートボードとアディダスのコラボ「プイグ サンバ」が。さすが、末端まで隙がない。
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