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言葉②「人生のリーダーシップは自分が持つ。自分が一番付き合って、自分が一番大切にする」



Q:髙田さんは社会人になってから大学に通い学ばれたと聞きました。現状にとどまらず、新たな挑戦をする際に大切にしていることや判断基準はあるのですか?

教育に関しては、35歳の時に「ここからは自分が本当に人生で考えていきたいことをやろう」と思い東大の教育学部に入りました。

もともと人事の仕事をやっていたのですが、企業での教育は「その会社に役に立つ人間を育てる」ことで、それと子供たちが人生を豊かにするための教育や、自分が得意なものを見つけるための教育は全然違うものだなと。より後者の方を考える方に行きたいと思っていました。



Q:V・ファーレン長崎の社長としてファン・サポーターから厳しい声を受けたこともあると思います。苦しい状況でも、目の前の仕事と向き合い、情熱を注ぎ続けるには、何が必要だと思いますか?

周りからの評価とか世間的にこうすることが正解とかではなくて、自分がどうしたいかとか、何が大切だと思ってるかっていうことを軸に、色んな事を判断していくことかなと思います。

自分の人生のリーダーシップを、自分で持つことというか、人に決められることではないし、人が色々文句を言っていても結局その人は責任をとってくれないので。自分の人生は自分が一番付き合っていかないといけないし、大切にしないといけないから、人に決められるっていうところから逃れることが大事かなと思いますね。



Q:明確な夢を持ち、そこに向かって直進するだけが道ではないということですか?

夢をしっかり持って、そこのために計画を立てていく人って本当にすごいなと尊敬するのですが、大きい夢がない人でも、ベクトルがあったら小さい選択の中で、そっち側に行けると思います。

私自身、就職活動の面接官とかもやってきましたが、夢はなくてもいいと思いますし、自分が今何をしたいかとか、何だったら貢献できるかというところで選んでいったら、自分が納得できる人生になると思うから、夢がないということ自体「全然いいんですよ」って思いますね。 

Q:与えられた選択肢の中からでも、自ら考え、決断する経験を積み重ねれば、大きな飛躍につながると?

そう思います。 自分がどう生きたいかというベクトルはあるべきだと思いますが、サッカー選手になりたいとか、そういう夢はなくてもいいと思います。逆にそれがあると、それになれなかった時に、全てが終わったみたいな感じになってしまいますから。

私もやりたかったことが実はあるのですが、それが叶わなかった時に「じゃあ私は何でそれをやりたかったんだろう」と思ったら、「社会に貢献したいっていう夢があったんだ」って、その前提に気づきました。それがあった方が、目指すものにたどり着けなかった時でも、他の選択肢を考えられると思いますね。



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