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2022.12.25

ライフ

飲み会ではウコンより水を飲め! 酒好き医師に聞く、二日酔い対策の意外な真実



今年は数年ぶりに、忘年会や新年会に参加する人も多いだろう。外で飲むこと自体が久しぶりで「弱くなったかも」と心配する人も少なからずいるはず。
 
心置きなく美味い酒を飲むために、押さえておきたいのが二日酔い対策だ。巷にはさまざまな対策法が溢れているが、それって本当に効果あるの? それとも根も葉もないウワサなの……?

酒好き医師として知られる肝臓専門医の浅部伸一さんに、真相を確かめてみた。

教えてくれたのはこの人
浅部伸一さん

浅部伸一(あさべしんいち)●肝臓専門医、消化器病専門医。東京大学、虎の門病院等での臨床研修の後、国立がん研究センターで主に肝炎ウイルス研究に従事。その後、自治医科大学で肝炎ウイルス、肝臓病学・宿主免疫応答などの研究を行ったのち、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に留学。平成22年より自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科に勤務し、平成29年8月より、アッヴィ合同会社に所属。

浅部伸一(あさべしんいち)●肝臓専門医、消化器病専門医。東京大学、虎の門病院等での臨床研修の後、国立がん研究センターで主に肝炎ウイルス研究に従事。その後、自治医科大学で肝炎ウイルス、肝臓病学・宿主免疫応答などの研究を行ったのち、アメリカ・サンディエゴのスクリプス研究所に留学。平成22年より自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科に勤務し、平成29年8月より、アッヴィ合同会社に所属。


そもそもどうして二日酔いになるの?


ーー飲みすぎるとどうして二日酔いになるのですか?

結論からいうと、個人差やそのときの体調もあるので一概に「これが原因」とはいえないんです。

よく、体内でアルコールを分解するときにできる「アセトアルデヒド」という有害物質のせいだといわれますが、それだけが原因でもありません。アセトアルデヒドの影響で体調が悪くなるのは、主にお酒が弱い体質の人。

飲むとすぐ顔が赤くなる人は、お酒自体も体内に長く残りますし、加えてアセトアルデヒドの分解も遅いため、悪酔いしたような症状が翌日まで続くことがあります。



ーーなるほど。

ただし、お酒に強い人でも二日酔いにはなりますよね。この場合は、体の中の水分が不足して脱水状態になっている可能性や、アルコールを飲み過ぎたことで胃や腸で炎症が起きていることが考えられます。

また、お酒に含まれているコンジナーという不純物が体に合わず、二日酔いの症状を起こしている可能性もありますね。

いずれも二日酔いになったら症状に合わせて適切に対処するのがポイントです。


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