二日酔いしやすいorしにくい酒ってある?
ーーよく蒸留酒のほうが二日酔いしにくいって聞きますが、これは本当ですか? これも体質によりますね。お酒には不純物が含まれていて、それが原因で二日酔いになる人もいます。蒸留酒は他のお酒と比べて不純物が少ないため、人によっては二日酔いしにくい場合もある。
とはいえ、二日酔いはさまざまな要素が絡み合って起こることなので、一概には言えません。
ーー逆にいうと、二日酔いになりやすいのは? お酒が弱い体質なら、ワインには少し注意が必要です。ワインのような果実酒には他のお酒よりも不純物が含まれているからです。特に白ワインより赤ワインのほうが不純物が多いので、「白より赤のほうが悪酔いする」という人もいますね。
不純物といっても色々ありますが、いちばん有名なのは亜硫酸という食品添加物。いわゆる抗酸化物質です。ワインの変質を抑えるものですが、そういうものに過敏に反応してしまう人が多いんです。
それとメタノール。多量に摂取すると命に関わるほど毒性が強いのですが、発酵の過程で少量、含有されてしまいます。少しなので問題ありませんが、酒が弱い人はダメージを受けてしまう場合があります。
水を飲めば二日酔いにならない説は本当?
ーー「酒と同量の水を飲んでいれば二日酔いにはならない」と聞きますが、これは本当ですか? 正しいとは思います。そもそもお酒を飲むと脱水状態になりやすいんです。その理由としては3つあります。
①お酒には利尿作用があり、尿が出やすくなる。
②アルコールを代謝する過程で、体内で水が使われる。
③おつまみ中の塩分によって水分が失われる。
しかも、飲んでいる最中に脱水になると、アルコールの分解自体も遅くなってしまいます。そのため飲酒中に水を一緒に飲むことは、二日酔い対策としてかなりおすすめです。
水によってアルコールが胃腸の中で薄められるので、吸収もゆるやかになります。アルコールというのは非常に吸収が早く、しかも一度吸収されてしまうと薄めることはできません。
つまり、「飲みすぎたな」と感じた時点でアウト。臨界点に達する前に自制するという意味でも、水を一緒に飲むことには効果があると思いますよ。
ーーあとで慌てて水を飲んでも遅いので、お酒と一緒に飲むことが大事、と……。 ただ、水を大量に飲むって現実的には難しいんですよね。自分ではお酒と同量の水を飲んでいると思っても、足りていないことがほとんど。現実的には難しいかもしれません。
ただ飲まないよりはいいので、できるだけたくさん水を飲んでくださいね。
3/3