えっ、ダウンセーター1枚で越冬できる!?
[左]メンズ・ダウン・セーター・フーディー、[右]メンズ・ダウン・セーター。フッ素化合物不使用の耐久性撥水コーティング“PFCフリーDWR”加工
海の近くに暮らす片桐さんは、コーヒーカップ片手に朝のビーチを満喫することも多いといい、ダウンセーターが欠かせないと話す。
「朝、海にふらっと行くことがありますが、冷たい海の風もダウンセーターがあれば十分です。それにこの季節はゴミ出しのときも寒いじゃないですか(笑)。これからの季節はいちばん登場回数が多いですね。
とにかく薄くて軽くて温かいので、僕はシャツの上にダウンセーターというスタイルで3月まで過ごします」。
鞄から取り出した直後は残っているシワも、着ているうちに取れていくという。
携行性と機能性の掛け合わせでいうとダウンセーターは最強で、いつでも使えるように玄関にエコバッグをかけておくノリに近いという。
「バイクに乗るときはこれを着て、駅に着いて電車にのる前に脱いだら、鞄にくしゃくしゃっと収納します。生地が柔軟なので、まるで緩衝材のように、荷物の隙間にうまいこと入ってくれるんですよ」。
鞄に無造作に入れることもできるが、こうして袋にも収まる。ジャケットの裏地がそのまま袋になるパッカブル仕様。
手で持つには大きすぎて、鞄に入るほど小さくもならない一般的なモコモコダウンは、一度着たらなかなか脱ぐことができない。その難点を軽く越えるダウンセーターは、確かに1枚あればかなり重宝しそうだ。
「ダウンは水に濡れると重くなり、乾きにくいのがデメリットですが、雨が少ないこれからの季節はメリットの方が圧倒的に多いです。化繊のマイクロパフも軽いですが、やはり軽量性、圧縮性、復元性、保温性に関しては未だにダウンの右に出る者はいませんから」。
フーディータイプは頭から口まですっぽりかぶることもできる。冬の風の痛さを知っているバイクや自転車乗りにはぜひ使ってほしい。
サイズの選び方と注意点も心得ておこう!
実際に着用する際は、いちばん上に羽織るアウターとして着る場合は少しゆったりと、ミッドレイヤーとして使うのであればぴったりのサイズを選ぶのがおすすめだ。
「アウターで着るのかミッドレイヤーとして使いたいのかでサイズ選びは変わりますが、僕はアウターでもメンズのSサイズを着ています。本当に毎日使えるものを選ぶには、フィッティングが大切なので、やはり一度店頭でスタッフにいろいろ聞きながらサイズを選んでもらえればと思います」。
パタゴニアの店頭で売られていたダウン専用の洗剤。「ダウンをドライクリーニングに出す人が多いんですが、実は家庭の洗濯機でも簡単に洗えるんですよ」と片桐さん。
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今季のダウンセーターを購入すると、うれしいことに可愛らしい修理パッチもついてくる。
キャンプで火の粉が飛んで穴が開いたり、金具にひっかけて生地が裂けてしまっても、ダウンが吹き出さないよう応急処置をするためのものだが、今回は修理のしやすさもアップデートされたらしいので、街着でもアウトドアでもガシガシ使っちゃおう。