2006年9月号。当時、ネイビーに頼りがちだったスーツスタイルに一石を投じるべく「都市型グレー」を強く推した、創刊第3号となる2006年6月号。服飾専門書や映画、英国王室のアーカイブなどを参考に、男にとってのグレーの魅力を解説。
▶︎すべての画像を見る 誰しも、色それぞれに抱く印象は異なる。「情熱的」な赤、「爽やか」な青、「精悍」な黒、「クリーン」な白。明確に定義されたわけでもないのに、これらのイメージは慣用的に広く使われている。
で、ここでの主題であるグレーはというと、オーシャンズでは「都会的」という文脈で語ってきた。
上の写真でも分かる通り、実は創刊3号目とかなり早い段階からその特性に着目していたのだ。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41203/images/editor/8ce3cc7b88be37e3408ae4f9df9c81b3a48d046b.jpg?h=1026)
ダウンジャケット12万3200円/カナダグース 03-6758-1789、パンツ7万7000円/サンスペル(サンスペル 表参道店 03-3406-7377)、ニットキャップ4620円/ザ ファクトリーメイド(中央帽子 06-6972-8881)、ブーツ4万5870円/レッドウィング(レッドウィング・ジャパン 03-5791-3280)
今回選んだ“グレー”は「カナダグース」のダウンジャケット。
高品質ダウンによる厳冬期でも余裕な本格仕様はそのままに、都市生活に馴染むデザインを追求した「ブラックレーベル」のもの。その証が左腕の黒いワッペンだ。
チタニウムと名付けられた深みのあるグレーがまさに街っぽい。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41203/images/editor/25056146ab8c478af75ee8217036e844719aa0c9.jpg?w=850)
快適性も求めながら、洗練された装いも追求する。ならば、ボトムスはニットパンツで、グレーを引き締める黒を選択し、統一感を図った。
![](https://images.oceans.tokyo.jp/media/article/41203/images/editor/23a195c147c541df038f95c8b40d1b54835026bd.jpg?w=850)
足元は名品「アイリッシュセッター」の安定感に頼りたい。モノトーンでスマートにまとめたスタイルだからこそ、質実剛健でボリューミーなブーツの“ひとクセ”が利く。