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次に狙うのは、新作の高機能アウター

ほかにも、さまざまお持ちの笠原さん。なかでもお気に入りはこのカラーだ。



「やっぱり黒はオールマイティに使えてだいぶ重宝しますね。サーモンピンクもいいのですが、僕は肌が弱いので綺麗に日焼けができないんです。褐色の肌にはすごく映える色ですが、僕が着てしまうと遠目から見たら素っ裸のように見えてしまう。どちらも5年ほど前に購入しました」。



パタゴニアを改めて見ると、やはりその凄さをジワジワ感じていると笠原さんは語る。

「柄物のフリースなどはもともとギアとして販売されていましたが、街着として提案したのは古着店だと思うんです。僕はそこを通ってきていますから、昔から変わらないアウトドアブランドとなると、やはりパタゴニアになる。

今でこそ当たり前になっていますけど、水陸両用ショーツはパタゴニアのイメージが強いですよね。デザイン的にも理念的にも昔からブレてないし、その強い姿勢が王道感となって各アイテムにも現れています。むしろ、機能がアップデートされている分、どんどん進化している印象さえありますよね」。

バギーズで味をしめた笠原さん。次なるターゲットは、シェルを始めとするアウターだとか。しかも、こちらは古着よりも新品で購入したいという。



「昔は古着のシェルを持ってたんですけど、サイズがピタピタ過ぎて着れなくなって、後輩に譲っちゃいました。今はアウターなら新品を手にしたいですね。

やっぱりアウターは機能的に優れていた方がいいでしょうし、最近では昔の配色のリバイバルも散見されるようになったので。まあ、でも買うなら無地ですね、年齢的にも」。

笠原さんは、「最近は過去のアイテムを背景にモノ作りを行うケースが多いので、新しい物が生まれにくくなっている」とシーンの現状を指摘する。だからこそ、パタゴニアの凄さが時代を経てより鮮明に浮き上がってきたとも。

モノ作りの現場に携わり約20年。酸いも甘いも知る男だからこそ分かるパタゴニアの魅力に大いに納得である。

伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材・文

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