©︎ 2022 ROKKAKU AYAKO, ©︎ 2022 T&Y Projects
▶︎すべての画像を見る 日本人アーティストが世界へと活動を広げるきっかけを掴むことを願い、さまざまな取り組みを実施する「T&Y Projects」。
大好評となった
花井祐介の企画展に続き、8月6日(土)から9月17日(土)まではロッカクアヤコの作品を展示中だ。
彼女の日本での作品発表は、2020年11月に千葉県立美術館にて開催された「魔法の手 ロッカクアヤコ作品展」から約2年ぶり。
本展ではT&Y Projectsがコレクションする数点のキャンバス作品に加え、色とりどりの飛行船に乗った女の子がシェイプド・キャンバスに描かれた「宇宙戦争」シリーズ(2020)や、木製の一輪挿しシリーズ「flower vase」シリーズ(2020)などが展示されている。
©︎ 2022 ROKKAKU AYAKO, ©︎ 2022 T&Y Projects
ロッカクアヤコは、指や手で直接キャンバスや段ボールに絵を描くアーティスト。
瞳の大きな少女のモチーフとカラフルな色彩の作風が国内外で人気を誇り、アートマーケットにおいても近年、とても高い評価を集めている。
©︎ 2022 ROKKAKU AYAKO, ©︎ 2022 T&Y Projects
また本展開催を記念して、一点ずつ手作りで製作された木製トレイに2.5Dプリントを施したマルチプル作品を発表。
本作品は「flower vase」シリーズをともに創る、伝統工芸の静岡挽物(しずおかひきもの)ブランド「SEE SEE」との共同製作となっている。
そして何より、それらの作品が、ジャン・プルーヴェのヴィンテージ家具とともにレイアウトされていることに驚かされる。
美術館や一般的なギャラリーの真っ白な空間で得るのとはひと味違うアート体験。家具のひとつひとつも、もはやアートピースと呼んで過言ではない稀少なものばかり。
そんな贅沢を、ぜひ味わいに行っていただきたい。
[個展情報]
T&Y Projects Collection ロッカクアヤコ
会場:東京都品川区東品川 1-32-8 TERRADA ART COMPLEX II 4F
会期:8月6日(土)〜9月17日(土)
開館:11:00〜16:00
日・月曜、祝祭日休み
協力:GALLERY TARGET
ロッカクアヤコ●1982年生まれ、千葉市出身。20歳頃から独学で絵を始め、絵筆を使わず手に直接絵の具をつけ、段ボールやキャンバスに描き始めるスタイルで制作を続けている。村上隆氏の主宰するアートイベント GEISAIに参加し、2006年にスカウト賞を受賞して以降評価を高め、2011年にオランダのクンストハレ美術館、2012年にはスロバキアのメレンスティーン・ダヌビアーナ美術館でそれぞれ大規模な個展を開催。ヨーロッパをはじめ国際的に注目を集めると、拠点をアムステルダム、ベルリンと移し、現在はポルトガルを拠点に。2020年には千葉県立美術館にて大規模個展を開催した。