新世代のアートと世界をつなぐ“現代美術のビューイングルーム”として誕生した「T&Y Projects」。エキシビション第三弾として、4月23日から花井祐介さんの展示が始まっている。
作品制作中の4月半ば、作品の見どころと個展の舞台裏について、花井さんと「T&Y Projects」代表・栗田裕一さんに話を聞いた。
アーティストの花井祐介さん(左)と 「T&Y Projects」代表の栗田裕一さん(右)。
花井作品史上最大! 200号の最新作
ーー今回の個展はキャンバス作品4点と額装されたコラージュ2点、エディション付きの木版画のほか、陶芸家・野口悦士さんの陶器に絵付した作品などが並ぶ。 花井作品のコレクターでもある栗田さんが保有する作品と、個展のために花井さんが新たに手掛けたものだ。なかには花井作品初となる200号の絵も展示されている。 花井 普段は自分のアトリエで描くんですが、さすがに200号のキャンバスは入らない。栗田さんと相談して、もうT&Yのスペースで描いちゃおうかって。今回は新しい試みをいくつかやりましたね。
栗田 せっかくの巨匠(花井さんのこと)の、5年ぶりとなる日本での個展なんで、彼がまだやったことがないことにチャレンジしてもらえたらなと思って、200号の作品をオーダーしました。
陶器の絵付に関しては、僕がもともと気になっていた野口さんという陶芸家と巨匠が知り合いっていうことがわかって、一緒にやろうってことになって。
花井 今回の個展は僕ら的に気負った感じは全然なくて、ミーティングもしませんでした。お互いの感覚はもうわかってるので。このスペースをごちゃごちゃさせたらもったいないから、詰めすぎず、バランスよく置くのがいいねっていう感じで。
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