▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 最近では軽自動車まで登場するなど、BEV(電気自動車)は街中にどんどん増えてきた。
特に都心ではよく見るようになったけど、我々にとってまだまだ異質の存在が「テスラ(TESLA)」だろう。
本当に大丈夫なの? ほかの電気自動車とどう違うの? 今買っていい?
そんな疑問を解決すべく、約3年間テスラのモデル3に乗るリアルユーザーと、テスラを扱う自動車売買のプロに、テスラの実態を洗いざらい教えてもらった。
アクティブ派のユーザーが語る。3年「テスラ」に乗ってみた本音
約3年前に購入した。テスラ「モデル3」。
今回話を聞いたリアルユーザーは、オーシャンズをはじめ、さまざまなメディアでアウトドア系記事を手掛ける編集ライターの礒村真介さん。
約3年前、それまで乗っていたジープのラングラーから、テスラのモデル3に乗り換えた。
仕事と、趣味のトレランで車を使う礒村さんだが、なぜSUVではなく、モデル3だったのか。
「ほんとはテスラのSUVのモデルXにも興味はありましたが、高すぎて(笑)。それにテスラを選んだのは、トレランでの使い勝手やBEV(電気自動車)だからというより、最新の自動運転技術に惹かれたのが大きかったんです」。
最大250m先の車までを認識し、画面上にビジュアル化する運転支援システム。
そもそもは、運転支援機能なんて無縁の古い車が好きだった。
ラングラーの前はジープのパトリオットだし、今も妻が乗るためにスズキのジムニーを所有。「で、乗り換えるなら、ちょっと振り切って最先端が面白いかなと思ったんです」。
実際に乗ってみていちばん感じた“いいところ”を聞くと、丸一日トレランを楽しんだあとの帰り道が、格段にラクになったという。
前後だけなく、両サイドにもカメラを備える。
「それまで山から下りるとクタクタで、ここからまた運転なんて勘弁してよって感じだったんですが、それがなくなりました。高速道路での運転支援機能やオートパーキングの機能が充実しているので、格段に運転がラクです。
だから次の日も軽やかに動けるし、長距離ドライブへの抵抗もなくなったのも、山や海へ遊びに行く人間には大きいですよね。生活のクオリティ自体が上がった感じがします」。
とはいえ、BEVでの遠出は充電が不安にはないのだろうか?
「家で充電しておけば450kmくらいは走れます。山についたら、トレラン中に充電しておけば帰りも心配いりません」。
電池残量と残りの走行可能距離も一目瞭然だ。
それに車が表示してくれる残りの航続可能距離は「かなり正確なので、それも安心材料のひとつ。その日の気温や、ドライブ中のアクセルの開け方、ルートの勾配まで考慮して残距離を計算してくれるので、誤差は体感で1%以内。
それくらい信じられる数字だから『途中で電欠になったらどうしよう』 といった不安がないんです」。
高速道路などでラクできる運転支援機能、そして長距離でも安心な残電量の管理。週末は遠出したいアクティブ派にとって、テスラは良き相棒になってくれるようである。
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