OCEANS

SHARE

初期に大事なのは、挫折せずに運動を習慣化することと、自分の目的に向けて最善の準備を整えること。この準備期間を飛ばしていきなりフリーウエイトやランニングに手を出すと、待っているのはケガやストレスによる挫折です。

スロースタートこそ、一生もののフィットネスの可否を握るカギ。もの足りないくらいの運動から開始して、心身に負担をかけず、モチベーションを維持・向上させる戦略です。

有酸素運動なら走るより固定式バイク

ジムで最も人気のある有酸素運動はトレッドミルでのランニングですが、施設に入会してまず取り組むべき運動は固定式バイクです。

着地時に体重の3~4倍程度の強い衝撃がかかるランニングとは異なり、バイクならひざや股関節などを痛めるリスクがありません。自身の体重を支える必要がないので、非常に低強度な運動もできます。

また、目線と顔を下げても安定しているので、「つま先を正面に向ける、ひざを開かない」などの体の正しい使い方を意識して、動きを修正するのも容易です。

バイクを利用すると「ながら運動」で継続時間を伸ばして、消費カロリーを増やすこともできます。

なぜかというと、10回を反復する筋トレと異なり、有酸素運動は1分に30回程度足や腕を動かし、これを数分〜数十分間継続する単調な運動です。体が疲れる前に気持ちが飽きてしまいやすいのです。

その点、安定したイスに座って両手が離せるステーショナリー・バイクを使えば、スマートフォンを使って動画を視聴したり、ゲームをしたりすることで、飽きずに続けられます。

リカンベント・バイクも同じくバイク系のマシンで、こちらは寄り掛かれる背もたれがあり、座面も広く、固定式バイクよりさらに安定感があります。固定式バイクと比較して、腕や腰、お尻に負担がかからないという特徴もあります。

いずれかのバイクで有酸素運動に体を慣らし、左右均等に正しい下半身の使い方ができるようになってから、ほかの運動にトライするのが賢い方法です。

ステーショナリー・バイク(左)とリカンベント・バイク(右)

ステーショナリー・バイク(左)とリカンベント・バイク(右)


筋トレというとダンベルやバーベルなどのフリーウエイトトレーニング(以下フリーウエイト)をイメージするかもしれません。

特に男性はフリーウエイトをやりたくなる傾向がありますが、優先的にやるべきなのはマシンを使ったトレーニング(以下マシントレ)です。


3/4

次の記事を読み込んでいます。